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三洋電機 井植敏の告白 (日経ビジネス)
 
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三洋電機 井植敏の告白 (日経ビジネス) [単行本]

大西 康之
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,785 通常配送無料 詳細
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商品の説明

商品の説明

三洋電機井植敏の告白
『日経ビジネス』連載のドキュメントを修正・加筆したもの。経営者は、経営者である前に一人の親だったーー。企業を徐々に危機に陥れていく「一族経営の弱点」が、井植敏氏本人の告白と緻密な取材であぶり出されていく。「会社は誰のものなのか」を考えさせられる1冊。(池松由香)


(日経ベンチャー 2007/02/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

内容(「BOOK」データベースより)

会社は誰のものか。あるべき企業統治の姿とは。創業家の終焉。カリスマ経営者の退場。「何でこんなことになってしまったのか」最高顧問、井植敏のインタビューを基に、電機大手最後の同属企業、三洋電機凋落の真相に迫る渾身のドキュメント。

登録情報

  • 単行本: 293ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2006/11)
  • ISBN-10: 4822201597
  • ISBN-13: 978-4822201593
  • 発売日: 2006/11
  • 商品の寸法: 19.5 x 14 x 2.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
三洋電機創業者井植歳男の長男、井植敏氏へのインタビューと併行して、三洋電機の経営判断の軌跡を厳しい視線で追ったレポート。

私は社会人一年生のころ、寮の自室の家電品を揃える際に、割安で壊れにくい三洋電機製品に大変世話になった覚えがある。現在のSANYO経営陣としては「脱却したい過去の話」なのかもしれないが、私にとって三洋電機とは、愛すべき日用家電品のサプライヤであり、近時の元気のなさは、陰ながら気がかりで、本書を店頭で見かけると直ちに買い求め、通読した。

著者は、グループ経営が混迷する(少なくとも、外部からは混迷しているように見える)原因は「古き良き家族主義」と「創業者の遺風」にあるのではないか、と指摘している。

他国に例を求めるまでもなく、日本でも、事業分野毎に築き上げた商権と技術力(そして、技術を持った従業員の雇用)を活かすために、事業分野単位でグループを解体し、次代を担う有力企業へ明け渡すことに成功した例もあるのだが、現在の三洋電機のように依然創業者色が強いままでは、このような抜本策をとることは難しいのであろう、と思われた。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By KFR
形式:単行本
いろいろなエピソードや関係者の証言を交え、三洋電機や井植敏氏の生い立ちや
人となりにも触れ、井植敏氏から寄せられた回答に突っ込みを入れてさえいる。
また、創業家とメインバンクが係わったエピソードにも触れ、メインバンクの果た
した役割に言及し、批判してもいる。
日経ビジネスがこんな本を出版するのかと思わせる、単なる「よいしょ本」にはな
い読ませる本になっていると思う。

しかしながら、単に三洋電機の低迷は創業家とメインバンクが招いたというテーマ
であるならば、逆に創業家でない世の企業経営者への「よいしょ本」ではないのか
と勘ぐりたくなる。
そして、三洋電機の関係者なら、紹介されているエピソードを自分の記憶で組み合
わせながら読み解く面白さはあるが、三洋電機のことをあまり知らない読者にはス
トレスが大きいのではないだろうか。

また、登場する三洋電機の従業員が「飯炊き親父」だとか、ちょっと人の良い、あ
る意味で経営者に都合のよい、職人気質の人々に偏っている印象を受けた。
その点、現場の社員の生々しい声や怨念に欠ける内容ではないだろうか。

当時、絶頂期を通じて抱えていた1兆4千億円とも言われた有利子負債の存在が社
員に極秘であったワケではない。
それは中越地震での半導体工場への被災が凋落への引き金ではないという書き方で
描かれてはいる。
しかし、定年を迎えた多くの古参の社員たちが、巨額の有利子負債を減らせないで
いる創業家とメインバンクに恨み言を残し、あるいは企業年金の存続を危ぶみなが
ら去っていったのではないだろうか。

そこには、直接原価計算でコストを把握して利益を捻り出そうとする現場の社員た
ちと、全部原価計算での数字のマジックを恣意的に用い、余計なことに投資を続け
た経営陣という、日本の製造業における普遍的なテーマが隠れていたのではないだ
ろうか。

井植敏氏が副社長に招いた住銀出身の古瀬氏の話に絡んで、井植敏氏が財務コンプ
レックスだという話が紹介されていた。
しかし、そんな財務コンプレックスを持つ人物が三洋クレジットを育て上げたり、
土地開発にのめり込んで焦げ付かせるエピソードにはちょっと違和感を覚えた。
「馬上行動」のエピソードが示す営業肌の人物像からは、むしろ、管理会計思考の
製造畑の古参の部下に対して、営業畑の井植敏氏と財務畑の古瀬氏や野中氏とい
う、製造 vs 金融という図式を思い浮かべた。

その点、井植敏氏が政治的な要請からフィリピンに建設を決めた半導体工場を、半
導体部門の責任者の吉江氏が絶対に不要なもの断じるエピソードが紹介されていた
だけに、その対立軸をもっと掘り下げて欲しかった。
そうすることで、創業者の井植敏男氏が井植敏氏を後継者として不安視したのを受
け、井植家の大番頭とも言うべき黒川氏が立派に鍛え上げることを請合うエピソー
ドとのギャップが埋まるのではないか。
つまり、同じ黒川氏に鍛えられた吉江氏と井植敏氏との思考のギャップは、本当に
井植敏氏が創業家だからということで生じてしまったのだろうかということだ。

そして、そこにキヤノンの有利子負債を削減して業績を回復させた御手洗富士夫氏
と、有利子負債を増やしてしまった井植敏氏との根本的な計数感覚の違いを疑う。

この本は、多少なりとも三洋電機の裏側を知る私にとって、読み物として退屈せず
に読み通せた。
しかし、そこから何か教訓を導き出そうとすると、ちょっとストレスを感じる。
「創業家」という切り口で良かったのだろうか?
よって、星4つとする。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 経営学の教科書を読むより経営のことがよくわかる本というのがあります。この本は数少ないそうした本です。本書の話は1つ1つエビデンスで裏付けされています。安心して読んでいくことができます。財務問題、銀行との関係、商品づくり、事業の組立て等、責任をもった経営をする上で不可欠の課題が、私のような素人でもよくわかるように書かれています。

 同時に、家族は企業とどのように関わるのか、従業員コミュニティは厳しい競争市場において維持されうるのかといった、現代資本主義を考える上でのホットトピックについても、考えさせられます。
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