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三幕の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
  

三幕の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) (文庫)

アガサ クリスティー (著), 田村 隆一 (翻訳)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。数カ月後、あるパーティの席上、俳優の友人の医師が同じ状況下で死亡した。俳優、美貌の娘、演劇パトロンの男らが事件に挑み、名探偵ポアロが彼らを真相へと導く。ポアロが心憎いまでの「助演ぶり」をみせる、三幕仕立ての推理劇場。新訳で登場。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 万人向きではないかも知れない, 2007/7/16
犯行の動機がとてもクリスティらしいと思いました。まさかと思わせつつも、細かい人物描写が説得力を生んでいます。また、この作品が書かれた時代のイギリスでは、違和感なく受け入れられた題材なのかも知れないと想像します。が、一方、演劇に明るくない私は最後までノレませんでしたし、犯行の動機にもさして納得することができませんでした。

しかしながら、演劇好きの方、殊にイギリスの舞台がお好きな方には、ワクワクする作品なのではないかと思います。そして、エラリー・クイーンのドルリー・レーン・シリーズ(悲劇四部作)がお好きな方にも、もしかしたら…!?
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 どういうトリックかと思ったら..., 2009/9/28
By K.Y (兵庫県赤穂市) - レビューをすべて見る
僕の中では、あまり良くないほうの作品に入ります。最初の殺人事件では、特定の人物に毒入りの酒を飲ませることのできる凄い犯人はだれか?と思ったけれど、結局それは誰が飲んでも良かったということだったので、少しがっかりしました。2番目の殺人も、動機がよくわからなかったし変装していたというのも無理があるような気がしました。でも、犯人はみんな怪しい人ばかりで全然わからなかったし、まさかこの人だったとは!と思うような人でした。最後ポアロが自分が殺されていたかもしれないというサタースウェイトに対して「それよりもっと大事なことがある」と言って「このエルキュール・ポアロが殺されていたかもしれないのだ」と言うところには思わず笑ってしまいました。
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20 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 クリスティーの新訳に触れることのできる幸せに思いを巡らせて, 2004/10/3
By gl510 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
長年にわたって「ハヤカワ・ミステリ文庫」などで読み継がれてきたアガサ・クリスティーの作品が、「クリスティー文庫」として装いを一新、2003年10月から2004年11月までに、全100冊が刊行される。

クリスティーの作品は、贅肉を削ぎ落とした、簡潔明瞭でセンスのよい文体で書かれており、元々、テンポよく、流れるように読み進めることができ、読み疲れしないのが特徴だが、新文庫化にあたり、活字が一回り以上、大きくなったことによって、一層、読みやすくなったことは、高く評価したい。

ただ、新文庫化にあたり、さまざまな点について見直しを図りながら、新訳を一部の作品にしか取り入れなかったのは、どうしてなのだろうか。おそらく、今後、数十年にわたって「クリスティー文庫」として出版し続けていくのなら、この際、全作品を新訳で出してほしかったというのが、クリスティーファンの偽らざる本音ではある。

さて、この作品は、その待望の新訳本である。三幕仕立ての殺人事件、その中でも、偶然の産物としか思えない第一幕の殺人が、ポアロを混乱させる。狡猾な犯人が仕掛けたトリックを、ポアロがどのように看破するのかが見どころの作品であるが、新旧の文庫本を読み比べてみると、ほとんど同じフレーズのない大きな違いに驚かされる。図らずも、日頃、我々が親しんでいる翻訳物は、原作を訳者を透かして読んでいるに過ぎず、訳者の感性、センスや、時には創作的能力が色濃く反映されていることとか、日本語の奥深さや表現力の多様さに思いを巡らす結果となったが、それと同時に、どちらも、クリスティー以外の何物でもなかったこと、ポアロ以外の何物でもなかったことも事実である。

考えようによっては、ミステリファンの永遠の宝ともいうべきクリスティーの作品に、さまざまな訳者のそれぞれの訳を通して触れることのできる我々日本人は、世界で最も幸せな国民といえるのかもしれない。

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