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手紙だけで構成されたという読み慣れない形式ですがコレが非常によろしい。手紙だけからしか登場人物を知ることができない故に、色々空想が出来る余白が多く、結果として毎回読後感が違ってくるからです。部分々々を深読みしてみたりと色んな楽しみ方が出来ます。三島由紀夫の小説、文章に対し、全体的に説明過多でくどくて鬱陶しい印象を持っている方もいますが、この「レター教室」はなんせ手紙だけなので、その点鬱陶しくないと思う。(尤も登場人物の一人「炎タケル」の手紙はくどくて鬱陶しいかも知れない。しかしそれはそれでいい余白があります。)
平易で読み易い文体やテンポ、カメレオンみたいな読後感、割に複雑な人間模様の妙味など、読みごたえも多いに有り。
三拍子揃っていて、これこそが、氏のベストワークです。と敢えて言い切っておきましょう。
三島由紀夫の通俗小説一般が持つ世界観は好き好きですが、このテの世界観に嫌悪感を覚えないのなら、絶対に読むべきです。大当たり。
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