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三島由紀夫と楯の会事件 (角川文庫)
 
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三島由紀夫と楯の会事件 (角川文庫) [文庫]

保阪 正康
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

天才作家は死を賭して何を訴えたかったのか?

昭和45年11月25日、三島由紀夫は楯の会の4人とともに陸上自衛隊に乱入、割腹自殺を図った。ノーベル賞候補にもなった天才作家は死を賭して何を訴えたかったのか?死までの5年間を克明に調査した傑作ノンフィクション!

内容(「BOOK」データベースより)

昭和45年11月25日、日本国内に衝撃が走った!高名な作家・三島由紀夫が、自ら組織した“楯の会”の会員4人とともに、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で東部方面総監を監禁、自衛隊員に決起を促す檄を飛ばした後、割腹自殺を図ったのだ。昭和史の解読をライフワークとする著者が、三島の死までの5年間を克明に調査。そして死後31年目にして語られる真実とは。

登録情報

  • 文庫: 376ページ
  • 出版社: 角川書店 (2001/04)
  • ISBN-10: 4043556020
  • ISBN-13: 978-4043556021
  • 発売日: 2001/04
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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この度、陸上自衛隊が初めて海外に派兵されることが決定した。
三島ならこの事態にどのように発言しただろうか、ふとそんなことを考えた人も少なからずいるだろう。三島は自決の直前に撒いた檄文にこう書いている。「あと二年の内に自主性を回復せねば、左派のいふ如く、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終わるであらう」

本書は自決に至る数年の三島の足取りを、三島の文業や関係者の聞き取りをもとに克明に再現し、下らない評価を交えずに三島の思想的、行動的経過を浮き彫りにしている。秀作である。

本書で驚かされたのは、自衛隊の一部将校たちと共に決起できそうな雰囲気が当時の三島周辺には存在したらしいということだ。しかし三島は何度かの打診の上、それが不可能なのを思い知る。それを承知で決起し、自決の直前に「こうするより仕方なかったんだ」とつぶやいた三島は、見まごうことなく戦後社会に対する諫死として自らの腹を切ったことになる。

それにしても、アメリカの傭兵に堕した自衛隊のイラク派兵を、涅槃で三島はどのように見ているのか。

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By hiraku トップ1000レビュアー
昭和45年11月25日に起きた三島由紀夫と楯の会による自衛隊市ヶ谷駐屯地の占拠、および割腹自殺の事件を追った傑作ルポルタージュ。
三島は日本文化のよりどころを天皇制に求め、彼の思想に共鳴した楯の会員達と自衛隊に向けて決起を呼びかけた。

新渡戸稲造の「武士道」の中で外国人より「日本では宗教教育がなく、どのように道徳教育を行っているのか」との質問に対し、彼は「武士道」がその役割を果たしている、と記している。

新渡戸の武士道の中には三島が理想としている世界観が広がっている。しかしながら今の日本に武士道は存在しない。ハリウッドから提示された「ブシドウ」に狂喜乱舞している我々を新渡戸や三島はどう思っているのであろうか。

読み物として大変知的好奇心を満たしてくれます。三島由紀夫に興味がなくとも、書店で出会ったら手に取って下さい。

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13 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By aaa0042 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
 わたしはこの事件の起こった年の5月に生まれたので、当時のことは全くわからない。三島の思想や作品に興味をもち、楯の会のことをもっと知ろうとしても、この事件についての著書などは案外少ない。本著は手軽に入手でき、しかも事件について詳しく知ることができる優れた書物である。
 しかし、この書にも、三島が行った演説については断片的にしか書かれていなかったのが残念である。詳しい演説内容は、文字としては残っていないのだろうか。
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