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三国志 (1の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)
 
 

三国志 (1の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫) (文庫)

北方 謙三 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

時は、後漢末の中国。政が乱れ賊の蔓延る世に、信義を貫く者があった。姓は劉、名は備、字は玄徳。その男と出会い、共に覇道を歩む決意をする関羽と張飛。黄巾賊が全土で蜂起するなか、劉備らはその闘いへ身を投じて行く。官軍として、黄巾軍討伐にあたる曹操。義勇兵に身を置き野望を馳せる孫堅。覇業を志す者たちが起ち、出会い、乱世に風を興す。激しくも哀切な興亡ドラマを雄渾華麗に謳いあげる、北方〈三国志〉第一巻。


内容(「BOOK」データベースより)

時は、天下麻の如く乱れる後漢末の中国。覇業を志し数々の伝説に彩られた英雄たちが起ち、或は興り或いは滅ぶ―激しくも哀切な興亡のドラマを雄渾華麗に謳い上げる北方版『三国志』第一巻。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

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5つ星のうち 4.0 物語として面白い「北方流」三国志, 2007/8/4
 
 正史ベースの三国志。けれど、オリキャラ頻出の上、思想や人物の解釈も独特なので、できれば吉川三国志や横光三国志などのスタンダードな作品の後に読んでほしい作品です。
 とはいえ、物語としては非常に面白い。北方三国志の大きな魅力は、臨場感あふれる独特の文体と、個性的で深みのある登場人物にあると思います。耳をつんざく馬の蹄の音、巻き起こる土煙、交わされる剣戟、血と汗にまじった男たちの息使いが聞こえてくるかのよな戦闘が、目の前で繰り広げられます。北方三国志には主役はいません。あえて言うなら登場人物みなが主役。だからこそ、それぞれの熱い想いが肌を通して伝わってくるのです。
 人物描写では、孔明と司馬懿が対比的に描かれていたのが印象的でした。孔明が「陽」であり「清」なら、司馬懿は「陰」であり「濁」。この作品は性描写も結構あるのですが、司馬懿がマゾヒスティックな性癖を持ち、性描写も多いのに対し、孔明にはそれが一切ありませんでした。その代わり、策に失敗して張飛に慰められたり、北伐緒戦に躓いて趙雲に泣きついたり、泣き言は結構多いのですけどね。この孔明は。

 ただし、一つだけどうしても北方氏に賛同しかねる点が。それは、「五百年、千年とその血が保たれれば、触れてはならないものになる」という「神聖なる血統」の考え方。こんな思想は中国にはない(と思う)。易姓革命はどうなるのだ?なので、全体としての評価は星4つです。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 等身大で描かれる抒情詩的三国志, 2008/11/27
20年以上前に吉川三国志を読んで以来、三国志と名のつくものは結構手にとってきました。
しかしながら、この作品が他の三国志と違うところ、それは抒情詩になっているところ。

三国志は中国最大の叙事詩として知られている作品である。
日本でも人気が高く、漫画、ゲ−ム、アニメなど色々な表現方法で語られつくしている感は否めない。
しかしながら、今回の北方三国志の新鮮なところは、英雄たちの心情描写が物語の主軸におかれているとこれである。その効果は巻を追うごとに作品の中で登場人物のキャラを浮き上がらせ、より強い個性を築き上げている。

特に親殺しの悪名高い呂布の心情表現は斬新で、最大の悪役を英雄に仕立て上げている。
また、劉備や孔明なども、人間として等身大描かれており、孔明が在野でいることの苦悩や、劉備の焦りなど、人としての弱さなども表現されている。
だからこそ、鬼神として描かれている曹操のキャラが際立ち、心理戦としての攻防が躍動的に伝わってくる。

やはり、最低吉川三国志の後に読んで欲しい作品ではありますが、三国志ファンでよかったと思わせる傑作であると確信する。
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31 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 これぞ北方謙三!!, 2004/11/3
面白いです。お勧めです。星5つでは足りません。
今まで色んな作家が三国志を書いていますが、私はこれが1番面白かったです。全巻をあっという間に読破できます。
三国志は大きく「正史」「演義」に分けられますが、これは正史を基本に書かれています。
人間がすごく魅力的です。実際には存在しない架空の人物を創り上げその人物は実に見事に物語にからんできます。
その他実在の人物でも「呂布」「張飛」「周愉」などとても魅力的に描かれています。とにかく生き様、死に様に涙してページがめくれないというのではなく、熱いものがこみあげてきます。
特に今までの三国志では劉備が「善」で曹操は「悪」というイメージですが(特に前記した呂布など悪者の中の悪者、張飛は暴れん坊)見事にくつがえされます。登場人物それぞれが本当にとても魅力的に描かれていて「見果てぬ夢」に向かう男の生き様=死に様にきっと何かを感じるでしょう。
余談:北方水滸伝が漫画化されているようですが、三国志もぜひ漫画化を期待します(作画は原哲夫氏で)
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