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三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33)
 
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三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33) [文庫]

吉川 英治
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (59件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

約2000年前、中国は後漢の代。政治の腐敗はその極に達し、各地に跳梁する黄巾賊と役人の専横に民衆の生活は目をおおう惨状を呈していた。この時、血気にはやる一青年劉備は、同志関羽、張飛と義盟を結び、世を救うため起ち上る。――古代中国大陸を舞台に群雄争覇の壮大なドラマがここに始まる。〈全8巻〉

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

日本では卑弥呼が邪馬台国を統治する頃、中国は後漢も霊帝の代、政治の腐爛は黄巾賊を各地にはびこらせ、民衆は喘ぎ苦しむ。このとき、〓県は楼桑村の一青年劉備は、同志関羽、張飛と桃園に義盟を結び、害賊を討ち、世を救わんことを誓う。―以来100年の治乱興亡に展開する壮大な世紀のドラマ。

登録情報

  • 文庫: 512ページ
  • 出版社: 講談社 (1989/4/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061965336
  • ISBN-13: 978-4061965331
  • 発売日: 1989/4/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (59件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 いわゆる『三国志』のルーツは晋の時代に編史官(国の歴史研究員)であった陳寿がプライベートで書いた『魏書』『呉書』『蜀書』(これらはまとめて『三国志』と呼ばれています)です。因みに、この3つの書はあまりにも出来栄えが良かったので、後に正史(王朝の記録として公式に朝廷から認定された歴史書)として認定されています。
 その後、『三国志』は大道芸人や芝居小屋の講釈師によって語り継がれ、大衆好みの英雄伝になっていきます。
 そして、その大衆好みの英雄伝を元の末~明の初め頃(14C半ば~後半)に羅貫中が正史を基にして再構成し、長編小説『三国志演義』を完成させました。それは陳寿が3つの書を書き上げてから約1100年もの歳月が流れた後のことでした。
 この『三国志演義』こそが今私たちの知っているいわゆる『三国志』です。

 吉川『三国志』では全8巻でこの壮大なスケールの古典に挑んでいます。
 そして、『三国志』では劉備、張飛、関羽、曹操、孫権、趙雲、呂布、馬超、諸葛亮孔明、周瑜、黄忠、董卓等々、全て挙げようとしたらきりがありませんが、本当に多くの人物が登場します。その中で少なくとも一人は自分と似た人物がいるのではないでしょうか。その人物と自分を照らし合わせながら読むも良し、好きな人物を自分の中で中心に据えながら読むも良しだと思います。
 さらにはあくまで客観的に約110年間の乱世に繰り広げられる愛情劇、友情劇、裏切り、駆け引き、戦等々を読むのも良いと思います。『三国志』はいろいろな読み方のできる本だと思いますが、それは人それぞれで良いと思います。

 これから始まる約110年の乱世の序章である本書から、読者は『三国志』の世界に引き込まれ、黄河や長江の流れの如く怒濤のように繰り広げられる様々な出来事に胸を躍らせることになるでしょう。

 吉川『三国志』全8巻、それぞれの巻のレビューを載せようと思いますので、参考にしていただけると幸いです。

 ソレデハ…

このレビューは参考になりましたか?
134 人中、127人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 螺旋巻鳥 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
三国志は、様々な人が書いていますが、最初に三国志を読む場合には、この吉川三国志が最適だと思います。その理由は、以下の通りです。

1)三国志演義をベースに描いていること
→正直、「正史」を土台に描いた小説は、ストーリーが面白くありません。また、三国志を語る場合、何だかんだで「三国志演義」がベースとなるため、基礎知識を得る上では、「三国志演義」をベースとする書籍を読むべきでしょう。

2)三国志演義をベースとしつつ、歴史的事実を反映させていること
→「三国志演義」と最も記述の異なる箇所は、やはり曹操に関する部分でしょう。「三国志演義」では、悪役として非道ぶりを発揮している曹操ですが、吉川三国志では、曹操のよい側面も取り上げ、なぜ「魏」という大国を作り上げることができたのか、理解できる内容になっています。

3)日本における三国志の原点といえるような書籍であること
→吉川氏以前にも、三国志を書いた人はいるかもしれませんが、一般的には、吉川三国志が日本における三国志の歴史的橋頭堡といえる存在でしょう。つまり、吉川氏以降に三国志を書いた日本人は、多かれ少なかれ、吉川三国志の影響を受けているはずです。

このレビューは参考になりましたか?
17 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ちゃんどの トップ500レビュアー
形式:文庫
司馬遼太郎さんのえがいた「項羽と劉邦」の世界から400年後、再び乱れた中国全土の平和と安寧を取り戻すべく、割拠しはじめる群雄たち。やがて3人の英雄が建国し、ついに晋一国に統一されるまでをえがききった壮大な歴史スペクタクル。荘厳な叙事詩のようでもあります。

三国志には正史や、明代の三国志演義など多彩なバリエイションがありますが、日本ではこの吉川三国志こそが万人の心を躍らせた正統品とおもいます。冒頭こそ静かに始まりますが、まもなく、怒涛のような、躍動的な戦国絵巻の展開となり、面白くて興奮させられ、睡眠不足になります。

「桃園の儀」ののち、劉備、関羽、張飛の義兄弟が義勇軍を結成し、一方で中原では曹操が頭角をあらわし、ついに漢帝国を事実上滅ぼして全土に迫ろうとする前半部分。

もっとも頼りない英雄?の劉備が、若き軍師諸葛孔明を得て、呉の孫権とのたくみな戦略的連合により、「赤壁の戦い」で曹操を破り、三国時代が樹立される中間部分。ここでの孔明は名補佐役、名宰相だった史実とは合致せず、神出鬼没の天才兵法家です。孔明の魅力的な人間的実像は陳舜臣さんの「諸葛孔明」、また孔明の憧れの人「管仲」「楽毅」はいずれも宮城谷昌光さんのすばらしい歴史小説があります。これらを読まれるとますます理解が深まりますし、孔明ファンにはこたえられないとおもいます。

後半、万人の胸をうつ上奏書として歴史上に名高い「出師の表」を奉った孔明は、国力のもっとも小さな蜀軍をひきい、強大化した魏軍に度重なる長征をいどみ続けます。そしてこの壮大なものがたりのクライマックス「秋風五丈原」にいたる終盤部分、諸葛孔明という史上まれな俊英の生命の最後の輝きが、強く、深く、読むものの心を揺さぶり続けます。

圧倒的におもしろく、そして歴史を躍動させた英雄たちのすさまじい生きざまが、いまなおわれわれを感動させてくれる、歴史小説の永久不滅の名作です。
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最近のカスタマーレビュー
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