「演義」や陳舜臣作品、蒼天航路で描かれた赤壁戦を正史と照合しながらの評論。魏書・呉書・蜀書、裴注の赤壁戦関連記事の抜粋と氏の見解が書かれている。
けだし達見であるが、「魏お気に入りのライバルは蜀漢」等、満田氏独自の見解(大筋では間違ってないが)から成り立つ論評もあるので、その考えを鵜呑みにしてはいけない。
それと、ちくまの訳本全8巻を持っていると、本書の6割は意義を失う。それに満田氏の論評ならば、「正史と小説の狭間に」を読めばよい。
どうも「レッドクリフ」便乗の下心が見え見えである。
これなら、陳作品や蒼天航路全般の考察をした方を読みたい。
白帝社ともあろう出版社が、満田剛ともあろう方が…ちょっと残念。