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三匹の蟹 (講談社文芸文庫)
 
 

三匹の蟹 (講談社文芸文庫) [文庫]

大庭 みな子 , リービ 英雄
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第59回(昭和43年度上半期) 芥川賞受賞
第11回(1968年) 群像新人文学賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

“大型新人”として登場以来25年、文学的成熟を深めて来た大庭みな子の、あらためてその先駆性を刻印する初期世界。群像新人賞・芥川賞両賞を圧倒的支持で獲得した衝撃作「三匹の蟹」をはじめ、「火草」「幽霊達の復活祭」「桟橋にて」「首のない鹿」「青い狐」など初期作品を新編成した作品群。


登録情報

  • 文庫: 332ページ
  • 出版社: 講談社 (1992/4/28)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061961756
  • ISBN-13: 978-4061961753
  • 発売日: 1992/4/28
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 241,017位 (本のベストセラーを見る)
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19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 表題作「三匹の蟹」は、アメリカ(多分)で生活する日本人の家族。主人公は、主婦の由梨。閉塞感というよりは、だらしなさが濃くて、気持ち悪くなるくらい。特に夫婦のやりとりが。 最近書かれた作品を言われても違和感がないくらい現代的で、昭和40年代前半に書かれたと思えないくらいです。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Nutrocker トップ1000レビュアー
形式:文庫
戦後を代表する女流作家だった大庭みな子氏の鮮列なデビュー作。

1960年代後半、ベトナム戦争まっただ中のアメリカ。
主人公由梨とその夫が属する西海岸のインテリ達の会話のやりとりは
見事な戯曲のように洗練されていながら空疎である。

アメリカでの生活の閉塞感に苦しむ由梨が、行きずりの男との不倫に走る、
という(当時の日本としては)衝撃的な内容ばかりが取りざたされたが、
実は本作は、人間と自然との共生・文明への懐疑といった
テーマを含む実に先見的な作品だったことを改めて感じる。
作品世界が丹念に構築されていることも再読して初めて気づかされた。
表題作以外の短編もそれぞれに美しい。

素晴らしい日本語で綴られたリービ英雄氏の解説が秀逸。
このリービ氏の解読には実に教えられることが多かった
(水田宗子さんの解説も読みごたえがある)。
国際派であり、同時にしっかりと日本の伝統にも根を下ろしていた
優れた作家の芥川賞受賞作は、グローバリズムという
不安の時代に生きる現代の読者にも感銘を与えるのでは、と思う。
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