三億円事件について書かれた「三億円事件 (新潮文庫) 」一橋 文哉氏の原作を基に2000年にドラマ化されたもの
ドラマの冒頭、最後に物語的な脚色を加えたフィクションであることが告げられている
「三億円事件 (新潮文庫) 一橋 文哉」については自分でもレビューをしているけれども
原作本自体がノンフィクションなのかフィクションなのか定かでないと思われる部分や疑問に思える部分が多々あり
このドラマはその疑問を補完するような形にもなっている
確かにドラマだけを見れば、これが真相に近いのではないかと感じられるが
今度は逆に原作本を読んで、その中に書かれている起こった事実のみ(作者の推量でない部分)を考えれば犯行はドラマの様にはいかない点が多いことがわかる(主に時間的な部分、主要人物の行動など)
今更三億円事件の真相を知りたいが為にこのドラマを見る人もいないだろうけれども、これははっきりドラマであると思う
しかしだからといってこのドラマに価値がないのかと言えば全然それは当てはまらない
ストーリー、脚本がとてもよく練られていて、素晴らしい作品に仕上がっている
(なにも知らなければこれが本当に真相なのではないかと思えるくらい)
そしてビートたけし、長瀬智也、松田龍平、渡部篤郎の熱演が素晴らしい
特にビートたけしの演技は出色で改めてビートたけしの役者としての才能、素晴らしさを感じ、その演技が見られるだけでもこのドラマを見る価値がある
残念なのはDVD化されていないこと
この作品を良い映像で後世に残せず、ビデオのままでは消えていってしまう可能性が高いのは残念でならない
余談になってしまうけれどもビートたけしさんには自身の監督作ではなく、その才能を絞りつくす程もっと多くの作品に役者として出演して欲しいと思う、そうしなければあまりに惜しい才能だと思う