たぶん、一部の人には面白く読める本だと思います。ただ、隈研吾と三浦展の知識が土台になった議論なので、多少建築や都市計画の専門的な情報がないと読みづらいかもしれません。
少し残念だったのは、ほとんど議論として戦う部分のない対談であること。「そうだよねー」という論調の繰り返しによって、あたかもこの本で展開している「三低主義」が社会の共通理解のように感じてしまうけれど、どうもしっくりこない。自分の個人的体験と比べてしっくりこないだけかもしれませんが。
なので、それぞれの個人的な体験に根ざしたつぶやき程度に受け止めました。ただし、建築と旅の補完性の議論や、居住と福祉の関係、そして私も実践した「コーポラティブ賃貸」に関する意見のやり取りなど、つぶやきとしてのレベルは非常に高いので、寝る前とかにゆるゆると読み進めるとちょうど良い感じですよ。