収録演目の順に。
「金明竹」は、おなじみ与太郎が活躍する、いわゆる与太噺。
前半は説明不要の爆笑系で、
後半は上方のイントネーションで早口で言葉を並べ立てる。至芸。
なお、枕やサゲの一部は昨今の電波放送の決まり事には沿わないが、
もちろん演者や観客にその意図はない。
「藪入り」は、奉公に出した息子がお里に帰る日のことを描いた人情噺。
父親の、竹を割ったようにどこまでも真っ直ぐな愛情が滑稽であり、また涙を誘う。
この噺、サゲがやや分かりにくいのだが、
金馬の落語は、そういうときはきちんと枕で解説を入れてくれる。
あくまで観客本位なのである。
「くしゃみ講釈」は、感覚的に上方風とも思われるコテコテのおちょくりで笑い、
昔の縁日の出し物だったという覗きカラクリの物真似の巧さと馬鹿馬鹿しさに笑い、
講釈師修行をしていた金馬の講釈を聞き、くしゃみ混じりの修羅場読みが楽しめる。
1粒で3度以上は確実においしい、聞きどころ満載の噺。
どれもハズレはナシです。