登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
すばらしい江戸下町言葉の力,
By
レビュー対象商品: 三人噺 志ん生・馬生・志ん朝 (文春文庫) (文庫)
父親に「志ん生」、弟に「馬生」「志ん朝」を持つ、美濃部家の長姉による回想録。志ん生の、売れない時代の貧乏話や、空襲に「ただもう闇雲にターッてはしってっちゃうんだから。そいで迷子になっちゃう。だから、あたしたちが後を追っかけて、捕まえんなきゃならないんですよ」という情けなくも滑稽な話。二人の弟の、人物や芸風についての身内にしか語りえない話など、薄い本なのに内容の濃さは驚くほど。志ん朝の鰻断ちの話など、特に泣かせる。また家族を陰で支え続けた母への愛情と愛惜に満ちた記述は、娘ならではのもの。 切れのいい江戸下町言葉と、人間としての生地の良さがそのまま出た率直な語り口は、ここにも一人の名人がいると思わせるほど。 活字も大きく、ゆったりと組んであり、読みやすい。写真もすばらしい。 文庫版あとがきも、いい文章だ。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
古き良き家族の肖像,
By
レビュー対象商品: 三人噺 志ん生・馬生・志ん朝 (文春文庫) (文庫)
「俺、あの寅さんの家族の気持ちがよぉくわかんだよ。本人はそりゃ、いいよ。好き勝手なことしてんだから。けど、家族は大変なんだ」とは、志ん生の長男・馬生の言葉。 ここに一家の悲喜こもごもが表れている。 天才噺家を家長に持った彼ら(家族)が背負わざるを得なかったものの大きさは、計り知れない。 天才が身近にいるのは、濁流に飲み込まれるようなものだ。 周りの者は、圧倒的なパワーに問答無用で巻き込まれていく。 しかし、男であるがゆえにおのずと父と同じ道を歩むことになった二人(馬生、志ん朝)とは異なり、 著者は一歩引いた裏方として、家族のことをあたたかく見つめている。ちょうど彼女の母がそうであったように。 著者にとって志ん生は、噺家である以前に父親だった。その父親のダメっぷりといったらもう・・・。 それをすべてひっくるめて、許し、さらには尊敬すべき存在であった志ん生は、やっぱり特別な人だ。 決して一般的ではない家族だが、“古き良き、ある家族の物語”としても楽しめる良書。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
優しさあふれる美濃部家,
By
レビュー対象商品: 三人噺―志ん生・馬生・志ん朝 (単行本)
この本を読み進む内に、何度となく涙が流れそうになりました。悲しいことや辛いことが書かれている訳でもなく、著者の江戸ことばでの語り口調が心の琴線に触れたのか、はたまた、名噺家たちの語りがもう生では聞くことができないことへの悔しさなのか…。この本には私たちが知っている名落語家三人衆の姿と、噺とは関わりのない美濃部孝蔵(志ん生)、清(馬生)、強次(志ん朝)の自然体の姿が描かれています。そして何より、美濃部家にあふれる優しさが描かれています。 この本と一緒に、志ん生が語った『びんぼう自慢』(立風書房)を読まれることをお勧めします。志ん生側からの美濃部家の姿と古今亭志ん生自身がわかります。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|