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主人公の「わたし」は何歳くらいでしょうか。絵では「ママ」に比べて随分小さく(身長が)描かれていますが、10歳前後というのが妥当でしょうか。その年頃の女の子の独白体で書かれた、絵本としてはめずらしい作品だと思います。一人称で書かれている絵本はマリー・ホール・エッツ「わたしとあそんで」「もりのなか」などや、他にも特別なスタイルとして幾つかあると思いますが、この絵本は他にはあまりない独特な趣きを持っています。それは、独白体というスタイルによって思春期に向かおうとする女の子の内面が語られているという点ではないかと思います。
読者としても多分10歳前後(小学校4年生くらい)が想定されているのだと思いますが、絵本でありながら、香りはすでにヤングアダルト作品、あるいは良くできた短編小説のものを漂わせているように感じます。
幾度音読しても、クライマックスの「わたし」のセリフは涙声になってしまいます。手にとりやすい絵本という形で上質の文学に触れる喜びを得られました。
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