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73 人中、71人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
分かりやすい!読みやすい!!,
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レビュー対象商品: 万葉集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
教科書にありがちな旧仮名に加え、今の仮名使いでルビがふられているのでぜんぜん古典の知識がないような自分でも正確に歌を覚えることが出来る仕組みになっています。 選ばれた一つ一つの秀歌に対する、短いながらも丁寧な解説は、 最近の学術的な研究成果も反映しているそうで、 併記された参考歌とも合わせて楽しく読むことができました。 共感できる歌を見つけるたびに、千三百年以上の時空を越えて、万葉人の喜び悲しみが伝わってくるようです。
42 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
手軽に楽しむ『万葉集』,
By こずかた "標野あかね" (岩手県盛岡市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 万葉集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
『万葉集』の名歌140首を選んで解説しているこの本は「ビギナーズクラッシックス」の名の通り、『万葉集』入門書としてとても優れている本だと思います。歌と解説にはすべてルビが振ってあるので、声に出して読むとき、間違えずに読むことができます。また現代語訳は、くせがなく原文に添ったありわかりやすい訳となっています。コラムの欄は読み応えのある文章で、さまざまな事柄を解説してくれます。また要所要所の写真、イラストは当時の暮らしや社会背景などを視覚で理解するのに役立ちます。この本で『万葉集』に親しみ、さらには4500首全歌通読に挑戦するのもいいかもしれません。私はいつもバッグに入れておいてちょっとした空き時間に1首づつ読んでいます。
12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
千三百年の古(いにしへ)より流れ来たる、益荒男ぶりの歌の調べに親しむ,
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レビュー対象商品: 万葉集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
七世紀前半から八世紀半ばまで、約百三十年間にわたる歌、四千五百首あまりを収めた『万葉集』。現存最古の歌集の中から約百四十首を選び、その意味、歌の技巧、時代背景や人間関係などを解説した一冊。『万葉集』ならではの、大らかな益荒男(ますらお)ぶりの歌の味わい。昔も今も、人間の真ん中を貫いている思いはたいして変わっていないんだなあと、そこに共感を覚えました。 たとえば、山上憶良(やまのうえのおくら)の次の歌。子を持つ親のこの気持ちは、昔も今もこれからも、人類ある限り、ずーっと変わらないものでしょう。 <銀(しろがね)も 金(くがね)も玉(たま)も 何せむに まされる宝 子にしかめやも> 銀も金も宝玉も一体何になろう、これねまさる宝はといえば、子以上の宝があろうか、ありはしない。 リズムに乗って流れくだる調べが素敵な一首、志貴皇子(しきのみこ)の次の歌もいいですねぇ。滝津瀬のたぎる音とともに、春が一気に到来する気分が歌にあふれているのが素晴らしい。 <石走(いはばし)る 垂水(たるみ)の上の さわらびの 萌え出(い)づる春に なりにけるかも> 岩の上を、飛沫(ひまつ)をあげて流れ落ちる滝のほとりに、さ蕨(わらび)がやわらかに芽吹いている、ああ、春が来たのだなあ。 坂口由美子の解説は、丁寧で分かりやすいもの。配慮の行き届いたものでしたが、欲を言えば、関連する詩歌を自由に、幅広く取り上げて、選んだ歌の本質がより見えるものであればよかったなと。大伴家持(おおとものやかもち)の歌に寄せた次のような見事な解説文を、もっと読んでみたかったです。 <うらうらに 照れる春日(はるひ)に ひばり上がり 心悲しも ひとりし思へば> (解説文・前略)しかし、この歌の「悲しみ」はそういう現実をも包み込んでしまう。何かひどく近代的な感じがする。古くは室生犀星(むろう さいせい)が、「寂しき春」で、「したたり止まぬ日のひかり うつうつまはる水ぐるま・・・いまははや しんにさびしいぞ」と歌った、新しくは谷川俊太郎(たにかわ しゅんたろう)が「かなしみ」で、「あの青い空の波の音が聞(きこ)えるあたりに 何かとんでもないおとし物を 僕はしてきてしまったらしい」と歌った、人間存在それ自体のかなしみに通じるように思われる。(p.223)
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