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万華鏡の女―女優ひし美ゆり子
 
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万華鏡の女―女優ひし美ゆり子 [単行本]

ひし美 ゆり子 , 樋口 尚文
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

ウルトラ警備隊・アンヌ隊員役で知られる、ひし美ゆり子。鮮烈な裸体を銀幕にさらした七〇年代から現在まで、映像メディアの変遷に流されたその女優人生のすべて。

内容(「BOOK」データベースより)

「ウルトラセブン」のアンヌ隊員からセクシー映画女優、そしてネットアイドルへ。激動の1960年代から電脳の21世紀まで映像メディアの進化に流され、たゆたい、輝き続けた比類なき女優・ひし美ゆり子の全貌を探る。

登録情報

  • 単行本: 271ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2011/5/27)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480873651
  • ISBN-13: 978-4480873651
  • 発売日: 2011/5/27
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By 直いい親父 トップ500レビュアー
Amazonが確認した購入
 東宝入社直後のまだ初々しい菱見地谷子、ウルトラセブン時代の清楚でおきゃんなイメージの菱見百合子、70年代の裸を売り物にして数々の異色作に出ていたひし見ゆり子、そして、ウルトラセブンのソフト化、アンヌ隊員時代を回顧したエッセイが人気をよび、ネット時代の現在に至りますが・・・このひし美さんの女優人生を一言で要約すれば「流されて」ではないかと著者は述べています。
 本書は、時系列にひし美さんと樋口さんの対談、回想、そして、それに樋口さんの解説というか補足をフォローするという形で進められます。内容的には、セブン セブン セブン アンヌ再び(ひし美さんのエッセイです)を読んでおられれば、そんなに目新しい事が書いてあるわけではありません。しかし、東宝のミスコンで1位は内定していたとか、東宝入社後さくらでミスティーンコンテストに出たら、ナベプロの人にスカウトされかかったとか(ミスはなんと大信田礼子)、桜井さんとは不仲ではなく、接触する機会が無かっただけ(後日旅行に行ったりしています)とか、まだ無名時代の松田優作の印象、村野武範、原田大二郎との交友とか色々目新しい事が述べられていますが、一番興味を引かれたのは、現在封印されている「遊星より愛をこめて」に関する事で、彼女は、普通に鑑賞して愛されるべき作品と述べています。実相寺監督をはじめ色々な人への感想も述べられています。
 そして、東宝退社後の鏡の中の野心への出演ですが、芸名の変遷の話傑作ですね!また、愛のコリーダへの出演のオファー、別の本に書いてあったんですが、女優は、結構このオファーに乗り気だったらしいです。あの小山さんも誰もする人がいなかったら、私がやってもいいわよと言っていたらしいですから・・しかし、松田さんのその後を見ていると出なくて正解のような気がします。そして、アンヌブームが起こり押井監督からもオファーが来て現在に至るわけですが・・
 欲を言えば、上質紙を使用しているんですから、もっと未公開の写真を入れてくれればと思いますが、目新しいエピソードもありますし、一応推薦しておきます。
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By ザ・テロル トップ1000レビュアー
 『ウルトラセブン』のアンヌ隊員で知られるひし美ゆり子さんがデビューから45年が経過した現在に至るまでの自身の女優人生の軌跡をふりかえりながら語りおろしたインタビュー本である。
 ご本人も述べられているようにひし美さん自身の女優としての経歴でいえば、失礼ながら決して大女優とはいえず、アンヌ隊員を除くとマイナー作品でのセクシー女優、ヌード女優としての二番手三番手的な役柄の強い印象が残る。
 ただ、そうした経歴から語られるひし美さんの今回のインタビューにおいて、『ウルトラセブン』というメジャー作品でのアンヌ隊員という当たり役を手にした反面、以降の出演作でもメジャー作品から幾度か出演機会のオファーがあったものの諸事情により出演できなかった事でその後の女優人生にも大きな影響を与えたかもしれない機会を逃した体験もしているひし美さんだからこそ、ひし美さんに関心の薄い私が読んでも興味深い内容となっている。

 友達の付き合いでコンテストに応募したきっかけで芸能界デビューを果たした挿話や『ウルトラセブン』のアンヌ隊員役も当初は映画出演をする女優さんの代役として抜擢され、また隊員服もその女優用にサイズを合わせて作ってあった事からグラマーなひし美には(特に胸のあたりが)窮屈でファスナーをあげる時が物凄くきつかった感想を述べており、偶然にもボディーラインが密着した隊員服に包まれたアンヌ隊員を見ていた子供たちに鮮烈な印象を与えた事は間違いなく、番組終了から40年が経過した今日に至るまでこれほど愛される役になるとはご本人にとっても全く予期せぬ出来事であったようだ。

 私的には『新仁義なき戦い 組長の首』〈1975〉や『忘八武士道』〈1973〉、そして初の主演映画となった『好色元禄(秘)物語』〈1975〉の撮影秘話や無名時代の松田優作との挿話(『松田優作物語』に掲載)は興味深く、一方で『新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義』〈1972〉での高倉健氏の相手役や新藤兼人監督が撮る谷崎潤一郎原作の『春琴抄』(後に『讃歌』に改題、1972)、大島渚監督から『愛のコリーダ』〈1976〉の主演オファーを諸事情により、断ってしまった挿話も興味深く、運命のいたずらと片付けるにはあまりにも惜しい。

 それでも、そうした運命(チャンス)に流されながらも決して後ろ向きにならずに飄々とされており、また今日の映像メディアをめぐる視聴者側の環境の変化や情報化時代によって放送終了後数十年の時を越えてアンヌ・ブームが再燃する運命を引き寄せるのもひし美さんのもつ魅力をなせる業なのかもしれない。
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