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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
莉子の魅力を追ってあれよという間に解決篇,
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レビュー対象商品: 万能鑑定士Qの事件簿 II (角川文庫) (文庫)
1巻の続きです。この2巻で一つの話が解決し完結しますが、2巻から読み始めると意味がわかりません。 1巻で匂わされたハイパーインフレの謎、コンビニの弁当が数万円、少年ジャンプが六千円 という物価高騰の謎がまず冒頭で明らかにされます。できればオビにでかでかと、あんな風に 書かないでほしかった。読んでから驚きたかったですね。 でもそれはあくまでこの本の発端。そこからは莉子や小笠原の、1巻に引き続きユーモラスで 人間味溢れるコミカルな活躍が始まります。 なんといっても、情報の処理の巧さは特筆に値します。経済の混乱を判りにくくせず、庶民の 目線で描写していく過程で必要な事を漏らさず伝えていくのは大変なものと言わざるをえません。 紙幣をその手で描ける工芸官というキーマンを追う過程、パニックの中を沖縄に向かい、まさか これでばったり犯人と会っちゃ安易だよなと思わせる読者の気分を逆手にとる展開、莉子の推理 が当たったり外れたりで本人と一緒に一喜一憂してみたり(その主人公らしからぬドジっぽさも 新鮮です)、とにかく起伏にぐいぐい引っ張られっぱなしです。 特に西表島、船浮集落から東京にとんぼ返りする辺りの展開は面白くて、これか?いやだめか、と 人の死んでいないのにハラハラさせられます。 手掛かりはちゃんと物語の中で提示されていて、解決篇としての最終章で会話のなかで少しずつ 事実が浮き彫りになるところの情報処理も、本当に優れてます。莉子は非常に魅力的なヒロインで、 読後も印象に残るキャラです。 たぶん松岡氏の作品としては、これまでで最も純然たるミステリ、推理物としての体裁の整った 作品でしょう。殺人事件がなくてもこんなに面白くできるんだ、というのは「催眠」が初めて 世に出た時と同じ。トリックだけじゃなくロジックもきちんと成立してて読ませます。 千里眼シリ−ズがあまりに奇想天外、荒唐無稽が売りになりすぎて松岡氏から離れていたという読者 に、オススメの作品と思います。千里眼が好きだった人には、贅肉をそぎ落として面白さを残した 作品と受け取られ、やっぱり楽しめると思います(機械のうんちくが延々書いてあるのが好きな人 だけには向かないでしょう)。公式サイトには集大成的作品とありましたが、さにあらず。 まったく新しい挑戦だと感じました。 内容には満足ですけど、 惜しいのはやっぱ、2巻に分ける戦略ですよ角川さん。これはいっぺんに読まないと。1巻だけじゃまだ 事件起きてないじゃないですか。同時発売の単行本はなぜか2巻併せた価格より高いし。 ダヴィンチコード3巻に分けるのもどうかと思いますが、分けるかどうかは内容で決めてくれませんかね。 このクオリティが維持されることを願い、来月の3巻を期待し待ちます。今度は音楽プロデューサーの詐欺師登場! 小室さん?(笑)
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
よかったです,
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レビュー対象商品: 万能鑑定士Qの事件簿 II (角川文庫) (文庫)
お試しに1巻を購入し、雨が降る中、走って2巻を買いに行きました。 1巻と併せてご購入ください(笑)。 ↑1巻のレビューに書いとけって感じですね。 力士シールから、いきなり偽札氾濫により、 インフレの話になり… ここで登場するエピソードなどは無駄がなく、 本当に面白かったです。 ネタばらしは最終章に凝縮されていました。 小さなエピに無駄がないなら、かなりのページ数を割いたとあるエピは活かされるのか?とか、 思いながら読みました。 誰も死なない、そしてある理由から偽札を作り始め…そして… 布石はふんだんにありました。 そして誰もが「常識的に」疑うことで、どんどん騙されていく… 学校の勉強ができない莉子が万能鑑定士になるまでのプロセスは面白かった。 私も、それほど、学校の勉強ができたほうではないけれど、 大人になって、あの時勉強しとけばよかったと、後悔する時がある。 学生時代、自分の人生経験がないから、 なぜ学校での勉強が必要かなんて考えたことすらなかった。 学校での勉強がすべて…ではないけれど、 同じ勉強するにしても、莉子のように、歴史もその当時の人の気持ちになって勉強したら、 さぞかしおもしろかったんだろう、と。 逆に学校の勉強ができても、正しい方向に活かせないと、 これまた意味がありませんね。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
良作に出会えたことに感謝。,
By Ryama (東京都中央区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 万能鑑定士Qの事件簿 II (角川文庫) (文庫)
都内の地下鉄の広告を見て知りました。皆さんの評価を拝見して、試しに購入して読んでみましたが、普段読書をしない私でも、一気に読んでしまいました。 ミステリー的内容が含まれるので、あまり詳細は触れられませんが、主人公(凜田莉子、表紙)が凄く魅力的で、物語を良質なものにしている。 高校卒業までは、担任が心配して家にかけつける程の劣等生であるが、あることをきっかけにして、知性と観察力に優れた鑑定家へと成長していく姿が描かれている。 決して完全で非の打ち所のない人物ではなく、凡人同様の失敗もし、考えることも我々と何ら変わりない。 違うのは、情報を正確に把握し、自分なりに解釈して記憶し、必要なときに引き出すことができるという点である。 (莉子ほどではないにせよ、)そういう人は現実にも沢山いて、話をして楽しいと感じることはよくあるだろう。莉子もその一人である。なので、はやく次の章が読みたいという気持ちに駆られ、いつのまにか読み終えてしまった。 2011年1月現在、7巻まで出版されている。他人に是非進めたい作品である。知識だけではなく、知恵も身につけられる作品である。
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