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万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫)
 
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万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫) [文庫]

松岡 圭祐
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

23歳、凛田莉子の事務所の看板に刻まれるのは「万能鑑定士Q」。喜怒哀楽を伴う記憶術で広範囲な知識を有す莉子は、その記憶と照らし合わせて瞬時に万物の真価・真贋・真相を見破る!日本を変える新ヒロイン誕生!!!

内容(「BOOK」データベースより)

東京23区を侵食していく不気味な“力士シール”。誰が、何のために貼ったのか?謎を追う若き週刊誌記者・小笠原は、猫のように鋭く魅惑的な瞳を持つ美女と出会う。凛田莉子、23歳―一瞬時に万物の真価・真贋・真相を見破る「万能鑑定士」だ。信じられないほどの天然キャラで劣等生だった莉子は、いつどこで広範な専門知識と観察眼を身につけたのか。稀代の頭脳派ヒロインが日本を変える!書き下ろしシリーズ第1弾。

登録情報

  • 文庫: 275ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/4/24)
  • ISBN-10: 4043836422
  • ISBN-13: 978-4043836420
  • 発売日: 2010/4/24
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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30 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 非常に面白いです, 2010/4/26
レビュー対象商品: 万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫) (文庫)
この物語は、1と2でひとつの話になってます。3は来月発売とのことですが、
エピソードは2で完結します。

23歳の凜田莉子(凛じゃないですよ。お間違えなきよう)は極めて等身大のヒロインであり、
美人で頭がきれて博識ですが、1ではそうなった背景が現在と同時進行で記されます。

この莉子の生い立ちを記す波照間島での描写が秀逸で、時系列が前後しても軸がぶれず、
読者に判りやすさを与え続ける文章力は大変なものだと思います。「催眠」の頃は
人物の視点が章によって変わるたびに若干のギクシャク感を生じさせていたものですが、
すべてがビジュアライズに浮かんでくる文体は大したものです。

莉子とそれを取り巻く人々は親切でヒューマニズムに溢れ、極めて現実的です。
莉子の成長過程、瀬戸内陸に学んで、まずマイナス面と見なされていた感受性の異常な高さを
歴史の記憶力に繋げ、次いで場所ニューロンを利用した地理の記憶力を獲得、さらに
思考力と観察力、計算力へと学ばせていく教育法はリアリティがあって、莉子とともに
成長していく気分になれます。1ではこの過程がなによりとんでもなく面白いです。

謎を暴いていくホームズ的活躍も楽しく読ませますが、力士シールという少し前に流行った
アイテムを効果的に使うことでリーダビリティを高めています。

週刊角川という架空雑誌の記者、小笠原悠斗が相棒役ですが、NHKなどテレビ局や他の
出版社も実名で登場するので、ジャーナリストの登場人物が版元の人間になるのも必然でしょう。
「フライデー」が刊行されている日、というのも2の結末への実はヒントになってます。

なにより莉子は明るく、天真爛漫で、飾りっけがない。現実に立脚した魅力的なキャラです。
結末と、途中に出てくる不可解な「経済破綻の未来世界」が何を意味するのか、そして力士シール
の真相は、2に譲られます。1の伏線が2で利くので、続けて読むべきです。

分けなくてもいいのに、という人には、1と2が一緒になった単行本も出てます。高いけどね。

驚くべきことに、2まで通じて殺人は一回も起きません。その辺りも「催眠」に回帰してます。

ところで作者が松岡氏だからといって、千里眼の岬美由紀と凜田莉子の無用な比較はやめてほしい。
ジャンルも世界観も違うし(4巻には嵯峨が出るようだが彼は本来「催眠」のキャラである)、
これから成長が描かれる莉子のほうは等身大の魅力であり、美由紀はクラシカルな英雄譚の、
むしろ現実味のない作為っぽさが面白さにつながるキャラである。

読みやすさとテンポ、オーソドックスでストレートな推理物の面白さとキャラの魅力で、
文庫読書でさらりと楽しむのにとても向いていると思います。
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15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 1、2巻を同時に買わなければ意味がない, 2010/5/20
レビュー対象商品: 万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫) (文庫)
はじめに、
第1巻は完全に助走です。というかスタート地点に立っているだけで、まだ走り出してもない。
購入を検討されている方は第2巻とあわせて購入されることを強く推奨します。

美人で頭の切れる、だけども親しみやすいヒロイン:凜田莉子。
第1巻では彼女の成長にまつわる話が多数書かれてますが、これは凜田莉子というヒロインを身近に感じてもらうためでしょう。
田舎育ちで純粋無垢、ちょっとお馬鹿なのも愛嬌があって何とも可愛い。 
読者はここでほんわか気分を十分に満喫して、現代の万能鑑定士:凜田莉子へと視点を戻すことになります。
抜群に冴えた洞察力、豊富な知識に裏打ちされた推理力。まさにQの名に相応しい名探偵。
この第1巻は、そんな彼女のギャップというか、切れ者の中にも愛嬌というか、ヒロインの魅力を楽しむ一冊であると認識したほうがいいでしょう。

だから、本来ならば彼女の魅力を存分に楽しんだすぐ後に2巻目を読んでほしいのです。そして快刀乱麻を断った時の爽快感を味わってほしいのです。
なぜ2冊に分けたのか未だに不思議です。角川が本書の価値を悪戯に下げているようにしか思えません。
別冊で発売されている1、2巻の内容をセットにした限定版が、本来あるべき形なのだと思います。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 いろいろと知識も身に付きます, 2010/12/11
By 
エア (東京都) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫) (文庫)
私が小説に求めるもの、それは以下のうちの1つを満たしていることです。
・純粋に面白いこと
・いろいろと知識が身に付くなど付加価値があること

万能鑑定士シリーズは、物や事象に対する鋭い見識と観察力があり
そういった知識や視点が実にためになります。知的欲求を満たしてくれます。
小説としても面白く、寝る時間を削って一気に読んでしまいました。

欠点としては、いささかご都合主義のところがあること、
現在と過去と未来の場面が交差するので、少しテンポが悪い所などがあります。
ですが、そうした欠点を差し引いても、久しぶりにはまったこのシリーズは
私にとっては文句なく★5です。
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