読みやすさにプラスして物凄くテンポアップしていて、
息もつかせないぐらい次々に謎解きが行われていきます。
物語はまた5年前から始まりますが、天然だった莉子の上京時の事件が
初めて書かれ、その後の瀬戸内さんの学習法も今までの巻で説明されなかった
基礎学習みたいな物が網羅されてて興味深く読めます。
あっという間に大人になった莉子が5年越しで解決する謎、
さらには角川書店新社屋クリスマスパーティーで起きる事件。
そこまででまだ全体の3分の1ぐらいです。
「自炊代行」問題の業者と対決したりコンビニにSMAPの「僕の半分」が
流れてたり、昨日今日のニュースがそのまま書いてある時事ネタの凄さ。
そしてメインの宝石鑑定トーナメントは「カイジ」「ライアーゲーム」みたいな
迫真の面白さで、ゲームの裏に潜むトリックが実に巧く出来ています。
のみならず最後のアパレル事件に流れ込むキレの良さ。
ライバルキャラも魅力的で、莉子と小笠原のラブストーリーも復活。
抜群のエンタメ小説で大満足でした。
今回は事件簿10巻の続編という側面もありますが、全体的には初めての人も
読めるように5年前から始まるなど工夫されていて、シリーズ未読の人にもお勧めです。
前作の事件簿12巻は少しオーソドックスすぎる作風でしたが、
この推理劇1巻はこれ以上ないというぐらい楽しめて夢中になりました。
今回もちょっと出てきた特等添乗員も期待してます。2はいつになるんだろ。