【あらすじ】
物語はある詐欺事件の顛末から始まる。
衣服の製造工場を営む男は、卓越した詐術と仕込みによって、詐欺に使用するブランド品を模倣した衣服の製造を依頼され、受注品を掠め取られる。その時、優れた知識と鑑定眼を発揮した主犯格の女性、雨森華蓮は国際指名手配されている詐欺師で「All-round Counterfeiter(万能贋作者)」と呼ばれていた。
【感想】
3巻同様、早い段階で犯人が特定される「倒叙もの」。今回の敵は、主人公と同種の能力を持つ人物とみなされ、彼女との知恵比べが主体になる。
莉子は警察におとり捜査を依頼され、「彼女が次に贋作するモノは何か?」を見極める事になるのだが、それが今回の話の肝になる。
こういった一対一の「VSもの」は敵が強ければ強いほど、そしてちゃんと最後に主人公に華を与えるほど、物語として映えるのである。その為、終盤までは終止、敵の思惑に嵌まりながら行動するが、最後にはちゃんと溜飲を下げる形で終わらせるのでご安心を。