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20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現時点(2004/11/11)でイーガン作品で一番好きです,
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レビュー対象商品: 万物理論 (創元SF文庫) (文庫)
ネタの多様さ(ナノ、宇宙論、アイデンティティ、カルチュラル・スタディーズ的な面、科学文化論、身体論、社会変革、多国籍企業、リアリティ、・・・)そしてネタバレまずいので書けませんが、結末のスバラシサ。 個人的オールタイムベスト3に入りました! 宇宙消失、順列都市 を越えた、ある意味3部作完結編でしょうか。 ヴァレラの「身体化された心」とも個人的にはとてもシンクロして心地よいです。 願わくはもっと早く訳していただきたいところ。
21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
関係主義的SF,
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レビュー対象商品: 万物理論 (創元SF文庫) (文庫)
あらすじについては他の人もずいぶん書かれているので割愛します。物語の前半、他者によって定義付けられる事に倦んでいる人々が数多く登場する一方で、 中盤からは宇宙全体のあらゆる法則を包括するたった一つの理論TOEと、それを完成させようとする物理学者、TOEによる宇宙の説明あるいは”定義づけ”を拒否する無知カルトや原理主義者、またそのいずれとも違った特殊なグループがそれぞれの思惑とともに絡み合う絶妙な構成になっています。(厳密にはTOEが世界のありとあらゆる事象それ自体を定義付けるというわけではないようですが) 自己や他者が認識し認識されるという関係性の中でのみ存在しうることやあらゆる事象のリンクとしてプレ宇宙に言及しているあたり、 これまでのイーガン作品における主要なテーマであった「自己とはなにか?」という普遍的な問いに加えて、「自己を含むあらゆる実体はそれそのものでは存在せず、決して逃れることのできない関係性の中に編みこまれた一点に過ぎない」という関係主義的なテーマも盛り込まれていて、社会学の視点から見ても非常に面白いSFなのではないかなと思います。 理論物理や数学が好きな人だけでなくむしろ西洋哲学や社会学に興味を持つ人にぜひ読んでもらいたい一冊です。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
大胆な理論に圧倒させられる,
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レビュー対象商品: 万物理論 (創元SF文庫) (文庫)
主に自然科学、さらには、人文科学の、大胆かつ細緻な理論が随所に盛り込まれている。特に、現代の人類が未だ手に入れていない、宇宙全体を包括する理論(TOE)が目玉だ。 このTOEを中心に、論理と物語が展開されるが、その大胆さに圧倒される。 著者の、この方面に対する造詣の深さには感嘆させられる。 本文中で、アーサー・C・クラークといった、他のSF作家の言葉まで引用し、さらに論述している。 ただ、著者は学者ではなく、作家だ。 本書は学術書ではなく、SF小説、つまりフィクションだ。 そうである以上、学術的な正確さよりも、大胆な面白さが求められる。 本書を読了するのには、少し時間を要したが、大胆な面白さは十分にある。 その上で、作家という立場から、TOEに挑んだ意欲作だ。 感覚的ではなく、ロジカルな思考をする方には、特に面白いと思う。 ただし、一般的なSFとは、趣が異なる。
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