「宇宙英雄ローダン・シリーズ」の第325巻にあたる本書ですが、この本の後半からは新サイクルでもある“公会議”サイクルが始まります。「ローダン・ハンドブック」やネットのローダン関連のページでは情報としては知っていましたが、実際に読んでみると「ついにここまで来たか」と感慨深いものがありました。
本書の前半では第300巻後半からの「銀河のチェス」サイクルが終幕を迎え、脳の状態で異銀河に飛ばされていたローダンも銀河系に帰還し、 “それ”とそのネガティヴ存在の“反それ”との銀河規模でのゲームにも決着が付きます。そのゲームの結末において、“それ”の残した言葉が次の“公会議”サイクルへとつながっていきます。
続く“公会議”サイクルでは複数銀河を版図におさめる銀河連合体“公会議”を構成するラール人が圧倒的な軍事力・科学力を背景にローダンに銀河系の支配者の座と公会議への参加を要請しますが、強い力を背景としたラール人のやり方はローダンをはじめテラナーには受け入れられないものがあり、それでローダン達は・・・というのが新サイクルの導入部における展開です。
これまでの展開においてローダン達は多くの困難を乗り越えテラナーを強い宇宙航行種族にまで導いてきましたが、“公会議”サイクルはいままでの戦いがほんのさわりにしか思えないほどの大きな波乱が待ち受けており、それにローダン達がどのように立ち向かっていくかが見所になると思います。ローダン・シリーズが400巻、500巻と翻訳出版される事は当然期待していますが、シリーズを構成するサイクルにも大いに期待するところがあります。それだけに“公会議”サイクルにおいてローダンをはじめテラナーがどのような動きを見せるのか楽しみです。