舞台は季節が不規則にめぐる世界。統一国家 七王国 では、かつて絶対的支配を誇った古代王朝が駆逐されて以来、新王の不安定な統治のもと玉座を狙う貴族たちが蠢いている。北の地で静かに暮らすスターク家もまた、争いの渦を避けることはできなかった。父エダードが王の補佐役に任じられてから、6人の子供らまでが次第に覇権をめぐる陰謀に巻きこまれてゆく……怒涛の運命に翻弄される人々を描いた壮大な群像劇、開幕!
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27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
これは、すごいことになるかもしれない,
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レビュー対象商品: 七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
ファンタジー&SF読みは、心のどこかで「大長編を読みたい!面白くて、読んでも読んでも終わらなくて、うんと掘り下げられるくらい設定がしっかりしていて、奥の深い話を読みたい!」という無理な願望を抱いているものではないだろうか。残念ながら、自分にとって、その要求に応えられる作品は、指輪物語を筆頭に数えるほどしかない。だが、「氷と炎の歌」シリーズの出版済み部分をすべて(未翻訳の物も含めて)読んだ今、この作品はもしかすると、そのような名作になるのではないか、という期待を抱いている。本作の概要については、多くの方が書かれているのでここで再び触れることはしないが、すごいのは、「人間」が描かれているところだ。本作は、頻繁に視点人物を変え、複眼的にストーリー進行がなされるが、リアルな心を持った人間が、リアルな行動をしているから、どの立場の視点人物に視点変更をしても、その心理描写に不自然さが無い。作者は驚くほど公平で、特定の視点人物を道徳的に引き立たせることがないから、かえって誰を主人公として読んだらいいのか戸惑うほどだ。(もちろん、読者は自由に主人公を選んでよいのだが、群像劇でこの種の自由が与えられることは、意外に少ない。たいていは、作者がだれを主人公に擬しているかは分かってしまうものだ) ファンタジー文学を期待して読まれる方にとって、序盤は意外なほどファンタジーの要素が少ないかもしれないが、それでも本作品は、優れた群像劇として十分読ませるはずだ。 やがて、いくつかの要因によって、このリアルな人間世界の常識的な秩序に亀裂が入り、魔法の影が差し始める。このあたりの描写も極めて鮮やかかつ見事だが、その異常さについて、登場人物達と不安や驚きを共有できるのも、序盤の人間描写があってこそだろう。 これ以上述べるのは、これから読まれる方の興を削ぐのでやめておくが、最初の1,2巻だけでも手にとって、試してみて欲しい。これは、すごいことになるかもしれない。
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
中世大河ロマン,
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レビュー対象商品: 七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
中世風の異世界ものです。戦乱の予感の中、権謀術数が描かれます。膨大な登場人物。SFテイストはほとんどありません。また、ファンタジーでも、妖精や魔法や魔物はほとんどでてきません。舞台が剣と魔法ものかと勘違いすると、ちと辛いかもしれません。 三国志とか十二国記などを好きな人にいいかもしれません。大河ロマンの序章です。
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
お話のはじまり,
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レビュー対象商品: 七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
もともと上下巻で刊行されていたものを5分冊にして文庫化したものである上に、お話の決着が第六部で着くかもっと増えるかも、ということらしいので、本書は「お話のはじまり」といった感じです。新王の補佐が亡くなり、王の親友スターク家のネッドが新たな補佐に任じられ、陰謀の渦中に巻き込まれていくことになるのですが、さまざまな人の思惑が入り乱れ、国の運命も人の運命も大きく変わろうとしています。まだ、ほんの始まり、というのは充分わかっているのですが、先が気になります。ネッドの子供たちは6人います。長男ロブはまだ14歳ですが、父不在の任を母と努めることになります。王座奪回をもくろむ兄に政略結婚の駒として使われるダニーは13歳。大人に振り回される子供たちの運命がとても気になります。
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