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七悪魔の旅
 
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七悪魔の旅 [単行本]

ムヒカ・ライネス , 西村 英一郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

地獄の大魔王に叱責され、七つの大罪を担う悪魔たちは獲物を探して時空を超える旅に出た。アルゼンチン発の傑作エンターテイメント。

内容(「BOOK」データベースより)

地獄の大魔王に叱責され、七つの大罪を担う悪魔たちは獲物を探して時空を超える旅に出た。

登録情報

  • 単行本: 304ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2005/7/26)
  • ISBN-10: 4120036618
  • ISBN-13: 978-4120036613
  • 発売日: 2005/7/26
  • 商品の寸法: 19.2 x 14 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 537,859位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 4.0 時空を超えた七つの旅, 2005/8/10
レビュー対象商品: 七悪魔の旅 (単行本)
 uni氏の「表紙にだまされるな」というタイトルは、一瞬、誤解しそうな強烈な表現である。表紙の絵に地獄の炎が描かれているが、悪魔性の強い、恐ろしい物語ではないという意味だろう。実際、エスプリに溢れ、エンターテイメントともいえるアルゼンチンの小説で、この物語には悪意、絶望、暗さなど少しもみられない。
 その真面目さがどことなくお可笑しみを誘う七人の悪魔たちは、大魔王さまから、「人間の歴史のいかなる瞬間にいて、何年を通過しているか正確にわかる」という日本製の時計に、地図、そして、「七つの大罪の名前を記した札」が入っている日本製の漆塗りの赤い箱を手渡され、この物語、すなわち、彼らの時空を越える旅が始まる。
 この物語が面白いのは、実際に起きた歴史的出来事のdetailが物語に織り込まれているところである。また、七つの罪(倨傲、貪欲、嫉妬、暴食、憤怒、淫乱、怠惰)に属する悪魔たちが七つの国を旅するという構成で、それぞれ、独立した話としても楽しめる。
 中世フランスに実在し、青髭のモデルという説もあるフランス、ジル・ド・レイ男爵の奥方に近づいて、彼女の虚栄(“倨傲”)を煽るという話にはじまり、紀元前一世紀のポンペイ、清朝末期の中国にも飛ぶ。ここでは、夏の離宮を舞台に、実在の西太后慈禧、光緒帝までが登場し、西太后の“嫉妬”を掻き立てようとする。次の旅は19世紀初めの南米で、ここで登場するボリビアの大統領、メルガレッホも実在の人物。そして、18世紀後半のベネツィアはヴィヴァルディの時代。六番目に行くカリブ海にある島では、総督ポワンシ-がこの島の海賊を支配下にする史実を元に描かれている。最終章では、23世紀の未来都市ベトベトで、勤勉な人々に“怠惰”を教える。色々なエピソ-ドが次々にでてきて、最後まで飽きる事なく楽しめ、任務に奔走する悪魔の姿が目に浮かぶような作品。映画としても見てみたいと思った。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 愉快な悪魔たちの旅。, 2005/8/13
レビュー対象商品: 七悪魔の旅 (単行本)
七つの大罪の悪魔が出てくるということで、黙示録的なデモーニッシュな内容なのかと思っていたんで、あまりにも好印象な悪魔たちにびっくりしました。
なんといっても暴食を司る悪魔ベルゼブブが最高。ぼくはいままでこの蝿の悪魔に忌まわしい嫌悪感を抱いていたんですが、本書を読んでガラッと印象が変わってしまいました。
内容としては、七人の悪魔が地獄の大王に任命されて様々な時代のいろんな国に赴き、それぞれの特性をいかした罪で人間を陥落させるというもので、ジル・ド・レイ夫人や西太后あるいはポンペイの町と我々のよく知っている有名どころから、ヴェネツィアの財務官やカリブ諸島の提督などあまり馴染みのないものまで時代や国が移り変わりまことに楽しい。歴史的事実に虚構をからませ、実はこういうことだったと話をまとめるところなど山田風太郎の明治物にも似た味わいがあり、ほんと楽しく読了した。
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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 表紙で判断するな, 2005/8/3
レビュー対象商品: 七悪魔の旅 (単行本)
 もしあなたが大の本読みを自認しているにもかかわらず、「好きな南米文学作家を挙げよ」ときいてまだガルシア・マルケス(私は好きですが)にとどまっていたり、南米文学という事で躊躇してしまうならこの本をお勧めする。
 南米文学的な、哲学・宗教的下地はあるが、そんなものはこのストーリーの本筋ではない。娯楽として読もうとすれば娯楽として読め、深く読もうとすれば深くも読める。
 ムヒカ・ライネスの後期の作品とのことだが、そのせいか余計な意気込みのようなものがなくて大変読みやすい。訳者は、南米文学を積極的に日本に紹介している方だが、中でも一番読者を選ばない作品だと思う。
 ただ一つ注意するなら、表紙にだまされてはいけない。
 悪魔も外見と内面は違うのである。
 
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