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登場人物は皆個性豊かで、本当に人間的。長所も短所も等身大で書かれているので、とても親しみがもてましたし、テンポもいいから、すいすいと読めました。本当に面白かったです。
小説の中で繰り広げられる親子喧嘩をはじめとする家族のいさかいや、学校でのトラブルなど、
案外身近なところにエピソードが溢れているからなのだ。
もちろん、それにはジョーンズ一流の味付けがしてある。
いくら魔法使いといえども、その力を暴力的に振りかざすのではなく、
一定の規制や秩序の上でなければ使えないところがいい。
ただの人間である私たちには、なんて安心できることか。
この本も、終わり近くになるとまるでドミノ倒しのように謎が解けてゆく。
それは私の想像を遥かに超え、思いもかけない方向へと飛んで行き、
書いているジョーンズも笑いが止まらなくなったそうだが、私も大笑いしながら読んだ。
スケールのでかい兄弟げんかを描いているが、時空を駆け巡ったハワードの最後の決心が至極心に残った。
でも、彼がどんな風に成長するかは…神のみぞ知る、だよね。
邦題を『七人の魔法使い』とした訳者にも拍手。
ハワード・サイクスが学校から帰ると家にはゴロツキが居座っていた。
町を陰で牛耳る魔法使い兄弟のひとりからの使いだという。
世界征服を企む彼らは、何十年も町に閉じ込められたままだったが、
その鍵をにぎるを握るのがハワードの父親(作家)らしい。
その日からサイクス一家はとんでもない騒動に巻き込まれていく・・・。
ここでのポイントは魔法使い兄弟が、それぞれ世界征服を企んでいること。
「仲良く」とか、「力をあわせて」といった言葉は彼らの辞書にはない。
こんなやつらが魔力をもつとは、まさに「何とかに刃物」状態。
翻弄される善良?なサイクス一家も負けてはいない。
苦労性の常識人の兄ハワード、魔法使い兄弟と張るインパクトの妹、
ジョーンズ作品の典型的夫婦の父親と母親。
何が恐ろしいかと言えば、魔法使い兄弟&サイクス兄妹の存在に
妙なリアリティがあること。
イっちゃてる家族を書かせたら、ジョーンズはまさにNo.1!
最後のドンデン返しには、ほんとに驚いた。
児童文学なのにいい人が出てこない(笑)ジョーンズ作品を、
お楽しみください。
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