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七つの棺―密室殺人が多すぎる (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
 
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七つの棺―密室殺人が多すぎる (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) [文庫]

折原 一
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

始祖ポオをはじめ、カーや正史など今古東西の推理作家はもちろん、ミステリ・ファンをも魅了してやまない密室テーマ。本書は現代推理文壇の奇才・折原一の出発点となった、全編密室ものという異色の連作推理短編集『五つの棺』の改訂増補版である。東京近郊の小都市の警部黒星光が、次々と起こる密室殺人事件に遭遇し、迷推理を発揮する。

内容(「BOOK」データベースより)

全編密室殺人をテーマにし、カーや横溝正史に真っ向から挑戦。奇才・折原一の出発点となった異色短編集。

登録情報

  • 文庫: 438ページ
  • 出版社: 東京創元社 (1992/11)
  • ISBN-10: 4488409016
  • ISBN-13: 978-4488409012
  • 発売日: 1992/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 302,659位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヤキソバ 殿堂入りレビュアー トップ100レビュアー
形式:文庫
七篇の密室殺人ばかりを扱った作品集。
欧米では密室殺人小説は好まれなくなったものの、日本では、まだまだウケるという着眼のもとに、本書は書かれたらしい。
しかし本書は、本格的正当的なものではなく、密室殺人小説そのものを、少し茶化して描いている。
つまり、結末は「なぁ〜んだ」という様なもので、気負い込んで読むと、少々拍子抜けする。

しかし、唸らされる作品もいくつかある。
「ディクスン・カーを読んだ男たち」は、ウィリアム・ブリテンのベストセラー作品のタイトルを捩っているが、
この密室殺人の発想は感嘆に値するもので、本当にこれが成功するのなら、完全犯罪と成り得る。

事件を捜査するのは、間抜けチックな黒星警部らであるが、警部自身が推理小説、特に密室殺人小説ファンである事も傑作。
警部よりも、若い部下である竹内刑事の方が、洞察力推理力ともに上である事も、大変面白い。

物語は、社会の暗部をえぐる様な事はなく、専ら密室殺人ばかりにスポットをあてる。
あまり考え込まないで、気軽な娯楽推理小説ととらえると、大変楽しい。

エンターティナーとしての著者の魅力が、凝縮されている。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫
折原氏の作風は大きくは次の3つに別れる。

(1) 表芸とも言える叙述トリックもの

(2) 古典のパロディもの

(3) 「沈黙の教室」に代表されるサスペンスもの

勿論、この組み合わせもある。

本作は「倒錯のロンド」が乱歩賞を逃した後、結果として初めて世に出る事になった実質的なデビュー作で、初題は「5つの棺」。出版にあたって2つの作品を追加したのだ。題名から分かる通りカーの「3つの棺」のパロディなのだが、そこは折原氏の事、パロディに見せて実はガチガチの本格なのだ。粒揃いの作品が楽しめる。更に恐るべし、密室トリックに叙述トリック風味を加えるという氏らしい試みも行なっている。

探偵役の黒星警部は、C.デクスターのモース警部を意識したものか、平凡な事件を独自の解釈で難解な事件に変容させてしまうという密室フェチの変人で、大いに笑わせてくれる。なお、事件の舞台になっている白岡市は作者の出身地である由。氏のその後の活躍を予想させる傑作短編集。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 密室をテーマにした短編を集めた作品集。
 密室というのは作家の才能と姿勢が著実に現れると言う点から、作家の力量を計るのにはうってつけ。最近、森某なる垂れ流し作品を読んで食傷気味だったせいもあって、密室に真面目に取り組む姿は評価したい。
 やはり若干のパワー不足は否めないとしても、丁寧な作りを感じる。中でも「懐かしい密室」は中々の出来。ただこの手のトリックを使う場合、それが成立するのを読者に知らしめる必要があるが、短編であることもありしょうがないところか。
 自分は安直というか、読者を舐めた態度が一番嫌いなのだが、この作者にはそう言ったところが見られないのが嬉しい(でもそんなこと当たり前だと思うが……)。
 トリック、犯人共に、精一杯欺こうと努力しているのを感じるし、こんな作者の姿勢を見れば別の作品も読んでみたい、そんな気になってくる。
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