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一芸一談 (ちくま文庫)
 
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一芸一談 (ちくま文庫) [文庫]

桂 米朝
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

落語家の人間国宝・桂米朝の「聞き手芸」が冴え渡る対談集。喜劇の藤山寛美、浪曲・初代京山幸枝若、歌舞伎・十三世片岡仁左衛門、漫才・松鶴家千代若千代菊、文楽・二世吉田玉五郎、講釈・三代目旭堂南陵、新内・岡本文弥、新国劇・五世河原崎国太郎、バイオリン・辻久子、大道芸・安田里美、吉本興業元会長・林正之助ら第一人者の芸道秘話が明かされる。語りおろしの文庫版あとがき付き。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

桂 米朝
1925年生まれ。兵庫県姫路市出身。1947年、四代目桂米団治に入門。滅亡寸前の上方落語を、故松鶴、春団治、文枝らと力を合わせて現在の繁栄まで導いたリーダーで、数多くの滅んでいたネタを復活させた。上方落語の研究家でもある。1996年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。平成14年、文化功労者に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 400ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2007/04)
  • ISBN-10: 4480423141
  • ISBN-13: 978-4480423146
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
これはラジオ番組が基となっている。
読みすすむと、戦前から戦中、戦後にわたっての
芸能史を垣間見る事ができる、貴重な資料本ではないか。
どの分野の人とも相対して会話が成り立つ、
桂米朝という人の懐の深さを知らされた。
我々が目にしている彼の芸は、
その奥深く広くはられた根っこから
発せられているのだ。

「芸は教えてくれるものやない、自分で研究して身につけるもんですな」

米朝自身が吉田玉五郎氏とのやり取りのなかで話している言葉だが、
彼の落語を聞き、これを読むとこの言葉が実感として理解できる。
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形式:文庫
出版は平成。インタビューも平成。ただし内容は昭和。いや、場合によっては明治まで遡る。
それができるのも長老同士が対話しているからで、しかもただの長老ではない、当代一を冠し
た名人同士の話は自ずと深まる(米朝の間口の広さに感服)。話者にとっての前提が多けれ
ば、自然、空中戦となり、読者はそれを地上から飽かず眺める構図。これがなんとも心地よ
い。互いが芸道を究めた名人であり、凡人の理解を超えた苦労の先にある境地ゆえだろう。芸
は身についているため当たり前のレベルの違うこと違うこと。しかもさらりと云ってのける。
非凡とか感心するとか言葉をあてがうのはたやすい。しかし、この平然たる境地に至る精進、
研鑽はいかばかりか。我々はやはり地上から眺めるとしよう。木戸銭はゆめ惜しむまじ。

それにしても、皆さん元気だよなぁ、死ぬまで現場なんだなぁ、いいなぁ、いや、良いも悪い
もないなぁ、存在そのものだよなぁ。別の書評でこう書いた、職人は仕事に生き、仕事に生き
ることで人は職人となる、と。芸談はまさに芸を生きる姿そのもの。語られる境地は、その人
がいる限りその人とともにそこにひっそりとあり、その人がいなくなればひっそりとなくな
る。(薄っぺらで安っぽい物言いだが)社会の無形資産だよなぁとの思いを強くする。同じ企
画は恐らく二度と無理だろう。
(私は淡交社版で読んだ)
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