◆ 内 容
紋切り型のように「読書離れ」や「出版危機」を叫ぶのではなく、
もっと日常的な場所から、本との付き合い方を見直してみたい。
そう考えて、ぼくはこの本を書いた。
(「まえがき」より)
二〇〇五年、東京の谷中・根津・千駄木、
通称「谷根千」と呼ばれるエリアで
「不忍ブックストリートの一箱古本市」がスタートした。
「一箱古本市」とは、その地域に点在する店の軒先を借り、
その前で一人が一箱の古本を販売するという、
誰もが自由に参加できるイベントである。
一箱古本市を含む全国のブックイベントで、
「本と遊ぶ」感性をもつ「能動的な読者」の現在を報告しながら、
本との新しい付き合い方を考える。
◆ 目 次
はじめに 「一箱の宇宙」で本を遊ぶ
第 一 部 不忍ブックストリートができるまで
第 二 部 日本全国「ブックイベント」ガイド
◇ 陽気な博多っ子たちの本の祭り (福岡)
◇ 商店街に古本が溶け込んだ日 (名古屋)
◇ 杜の都を本で彩る (仙台)
◇ 一騎当千の地域集団「わめぞ」 (早稲田・目白・雑司が谷)
◇ 文化の<るつぼ>から生まれるもの (中央線沿線)
◇ 人でにぎわう街を取り戻したい (米子)
◇ 地域から世界へ、ネットからリアルへ (広島)
◇ 本屋がないから、つくってみよう (追分・小布施)
◇ 「本の町」の可能性を探る (高遠)
◇ 女性店主たちのブックカフェ (大阪・神戸・京都)
◇ 紙でしか伝えられないこと (フリーペーパー)
第 三 部 書ととも街に出よう
おわりに 「ミスター一箱古本市」と呼ばれて
◎ 全国ブックイベント年表
◆ 著者プロフィール
南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ)
一九六七年島根県出雲市生まれ。ライター、編集者。
早稲田大学第一文学部卒業。明治大学大学院修士課程修了。
古本、新刊、図書館、ミニコミなど、本に関することならなんでも追いかける。
一九九七年から二〇〇五年まで、編集スタッフとして「本とコンピュータ」編集室に在籍。
「不忍ブックストリートの一箱古本市」発起人。
著書に『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)、
『路上派遊書日記』(右文書院)、『老舗の流儀』(幻冬舎メディアコンサルティング)、
共著に『ミニコミ魂』(晶文社)などがある。
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最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
仕掛け人が綴る一箱古本市の楽しさ,
By 小西昌幸 "先鋭疾風社" (徳島県北島町) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 一箱古本市の歩きかた (光文社新書) (新書)
■著者は二十代の頃ゆまに書房で《宮武外骨雑誌集成》という大部の復刻本を手がけた名編集者で現在はフリーの物書き。「一箱古本市」は著者が2005年から東京で始めたイベントで商店の軒先等を借りてダンボール箱の手持ちの本を販売する催しをいう。今では日本各地に広がり、読書や古本に接する楽しさを人々に提供している。本書は仕掛け人が綴る最良のガイド本だ。小西の談話も少し登場します。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
古くて 新しい 試み,
By ケンヂ "ケンヂ" (山形県米沢市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 一箱古本市の歩きかた (光文社新書) (新書)
フリーマーケットは日本各地で行われているけど,一箱古本市はまだ全国版の市民権は得ていない。
しかし,人と人,人と知を結びつける楽しげなこの一連の試みは,きっと日本に新しい動きをもたらしてくれるに違いない。 ボクも一箱古本市をやってみたくなった。そして住んでいる町の閉塞感を何とかしてみたいと思った。
8 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
当店も参加したことがあります,
By ギャラリーとく "へそまがりほんや" (東京都墨田区亀沢1−5−10) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 一箱古本市の歩きかた (光文社新書) (新書)
第何回目だかの一箱古本市に当店も参加したことがあります。あいにく雨がふってきて3時間くらいしか営業出来ませんでした。立石書店さんと一緒にやらしてもらいおもしろい思いをさせてもらいました。最近の谷根千でやる本家一箱古本市はなんだかこじんまりとまとまとまって街を廻遊する方がすくなくなり街起こしの側面はとくに秋の方で少なくなってしまった観があります。この本の精神で「改」をつくってほしいものです。
とんでもなくパワフルな男=南陀楼綾繁さんのエネルギーは一箱古本市にだいぶ注ぎ込まれています。彼がやっているブログ・本・トークショー・一箱古本市というメディアミックスはマスコミを震撼させるところには永久にたどりつけないですがそれが楽しさかもしれません。これからも楽しい本の執筆を心待ちにしております。 2010年の春の本家一箱古本市は4月29日と5月2日におこなわれました。最近ちょっと谷中方面に箱が偏っているいるような感じです。根津方面も大家さんを開拓してください。
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