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一神教の誕生-ユダヤ教からキリスト教へ (講談社現代新書)
 
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一神教の誕生-ユダヤ教からキリスト教へ (講談社現代新書) [新書]

加藤 隆
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 777 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

罪から宗教が生まれた!

ユダヤ教とキリスト教の神は違うのか?
歴史から人と神の関係を新しく問い直す。

キリスト教を理解するには――聖書はキリスト教にとって重要な書物であり、またキリスト教を知る上での重要な資料である。聖書を無視することはできない。しかし聖書において主張されていることを断片的にただ鵜呑みにすれば、それでキリスト教が理解できるということにはならない。
本当は、聖書における主張をキリスト教のものとすることを選択しているキリスト教の立場、つまり聖書の背後にあって聖書全体を特殊なあり方で容認しているキリスト教の立場を把握すべきなのである。そしてキリスト教が聖書にだけ集約されるのではないのならば、聖書を容認する立場もキリスト教の特殊な立場の1つでしかないとすべきである。……
したがって個別的な立場をキリスト教全体のものとしてしまう誤りを避けるためには、キリスト教の成立と展開について歴史的な流れに注目することがたいへん有効なアプローチとなる。キリスト教の中の個々の立場は、歴史の中でのキリスト教の成立と展開の中で生じて、そして意味あるものとされてきたからである。――(本書より)

内容(「BOOK」データベースより)

ユダヤ教とキリスト教の神は違うのか?歴史から人と神の関係を新しく問い直す。

登録情報

  • 新書: 296ページ
  • 出版社: 講談社 (2002/5/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061496093
  • ISBN-13: 978-4061496095
  • 発売日: 2002/5/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 一神教の「誕生」ではなく、「継続と変容」, 2009/10/25
By 
無覚 - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 一神教の誕生-ユダヤ教からキリスト教へ (講談社現代新書) (新書)
他のレビュアーの皆さんも書かれている通り、「誕生」については余り書かれていない。
一神教として誕生したことはユニークではないが、一神教であり続けたことはユニークで、それは歴史的要因による、という解説は明晰で分かりやすい。

しかし、著者にとってユダヤ教が一神教として確立する過程を描くことは、準備作業に過ぎない。
この書の目的は、一神教としての性質がキリスト教に受け継がれた後、どのように維持され、また変容したか、を描くことだったように思われる。

ところが、記述対象がキリスト教に移ると、次第に筆の進みがぎこちなくなる。
教会における「人による人の支配」の誕生の経緯は熱心に跡付けられるが、成立したそれへの評価にはやや過度に慎重になっているように思われるし、三位一体の教義の種明かしの一歩手前に迫りながら、あえて踏み込まない。
これは紙幅の関係だけのようには思えない。

新書らしい啓蒙書というよりは、誠実な思索の書であり、読む価値のある本。
一方で、欲求不満は残るし、新書としてはやや多いページ数(289ページ)以上に、読み通すのにやや骨の折れる本。
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31 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 なぜ一神教が誕生したのか全く説明されていない, 2004/6/8
By 
簿記受験生 - レビューをすべて見る
(殿堂入りレビュアー)   
レビュー対象商品: 一神教の誕生-ユダヤ教からキリスト教へ (講談社現代新書) (新書)
他のオリエントの諸民族同様、古代イスラエル民族の御利益宗教に歴史の試練を経ることにより契約の概念が取り入れられ、ユダヤ教のなかの神殿主義と律法主義の対立し「罪人」の概念が発生し、それがキリスト教を生む土壌になり、西欧社会に与えた経緯を丁寧に説明している。歴史のなかでユダヤ人が「神」というものをどのようにして捉えてきたかを知るには非常に参考になる本である。反面、ユダヤ教が必然的にキリスト教に止揚されるべき存在であるかのような論調(キリスト教中心主義)、そしてもうひとつの一神教たるイスラームの問題が扱われていないことにも不満を感じる。そして何よりもギリシャ神話や日本神話などの他の多神教と隔てる、ユダヤ教の本質的な特徴である唯一神ヤーウェに対する絶対的信仰がどのような過程で歴史的に「誕生」したかの説明が、従来の仮説の踏襲で新味が全くない。この点について「一神教の誕生」という表題には「偽りあり」と評価せざるを得ない。
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18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ユダヤ教とキリスト教の関係, 2004/7/18
レビュー対象商品: 一神教の誕生-ユダヤ教からキリスト教へ (講談社現代新書) (新書)
本書は「神」と「人間」の深い断絶を、ユダヤ教とキリスト教がそれぞれ如何に克服しようとしてきたかを明かした一書である。律法と神殿の意義を中心に据えながら、聖書と儀式、教会と洗礼、イエス神格化の意義と影響等を述べている。便宜上細かい議論には踏み込まず、二宗教の大きな流れを追っているのが特徴だ。そのため、書中の図も大変簡潔でわかりやすくなっている。書名が一神教の「誕生」となっているが、ヤーヴェがどこから来たのか、なぜモーゼを導いたのか、なぜカナンの地をイスラエル民族に与えたかという、ユダヤ教の前提となる問いには、むしろそれらを文字どおり「前提」としてとらえ、一切答えていない。よって本書は、一神教の起りというより、ユダヤ教とキリスト教というふたつの一神教が互いにどのような関係を保ちながら展開していったかに力点が置かれているととらえたほうがいいと思われる。とりわけキリスト教会史を学ぶ人には様々な示唆を与えてくれるだろう。また、現代社会に於けるキリスト教の意義を聖と俗の構造を明かしながら詳説する第7章などは、宗教学を学ぶ人だけでなく、社会学や文化人類学等に興味のある人も楽しめるだろう。今日を生きる、特にキリスト教の聖職者が、如何にあるべきか、どのように神学に向き合っていくべきかを随所にさり気なく示している所にも、著者のひめやかで、したたかな望みが託されているような気がする。総じて、キリスト教とユダヤ教の大きな流れを掴みたい人には最適な一書といえるだろう。
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