私は、ある地方団体の財政に係長で4年、補佐で3年実務経験を持つものですが、この本はとてもよく書けてると思います。
地方財政の実務者としても、益々財政状況の情報公開、あるいは財政逼迫の窮状を住民に知っていただく必要からも、そのPRすべき観点の参考になると思います。
読み進むうちに、いったいどんな方が描いておられるのだろうと巻末を見て、うなずくほかはありませんでした。著者は地方行財政の専門家でした(自治大学校の校長等歴任)。しかし、この本に関していえば、専門家的な書き方は全くなく、平易な文章でとってもわかりやすく思います。とくに、交付税制度の欠点なども、これまでの著者の立場では、かなり抵抗があると思われるようなことだと、推察しますが、はっきりと述べ!られるなど、小気味よい内容だと思います。私の所属する団体も交付税不交付団体であり、バブル経済崩壊後の政策減税や政府の地域振興策につきあわされたという点で'''、煮え湯を飲まされてきたという感じをぬぐい去ることはできませんが、そうしたことについても触れておられます。とにかく、地方団体に身をおく方と、市民参加に関心を持たれておられる一般市民のみなさんにも是非、一読いただきたい待望の図書です。