医者の怒り!!!!
患者さんを治療していて、いつも思うことであるが、最新の手術器具・医薬品は、実は日本が苦手な分野であり、殆どアメリカ製である。アメリカの特許が絡んでくるので、私たちが払う医療費に知らない間に加算され、特許料をアメリカに払っていることになる。特許が切れたジェネリック医薬品がいかに安いか考えればいい。そのお金は国内を循環せず、外国に流出しているわけである。
特に抗がん剤などの医薬品は、極めてまれにしか生まれない発明・発見品であると同時に、その化学合成物は容易に模倣できるという側面ももつ。即ち、極めて高度の知的産物である。日本の大学や企業の研究者は、雀の涙ほどの研究費で、世界の(米国の)研究水準を追いかけているのである。
アフリカの国々では無数のエイズ感染者が、エイズ治療薬の特許を持つ国に特許料を払えず放置されている。エイズに限らず例えば日本では3人に1人は癌になり、家庭が崩壊するほどの治療費になることもある。医学は日進月歩である。特許料が払えず、日本も数十年後にはアフリカと同じような状況になり、当然他の国では可能な治療ができなくなる日が来る。その時、「科学技術予算を削減した仕分け人は、将来の歴史法廷に立つ覚悟はあるのか」。これは、身近な一例である。医学の分野に限らない、ノーベル賞学者の怒りは当然である。