日頃の営業活動において「営業の方法論」というものを理論的に把握していなかった営業マンにとっては画期的なバイブルになったと素直に感心致しました。誰しも営業を始めた頃にぶち当たる「断りの恐怖」について著者が本書の中で特筆されているように、「売り込まないから断られない」という発想の転換は非常に大切だと思いました。これからの営業手法は「顧客の立場を考えて質問をすること」という点にはすごく納得がいきました。当然、そのようにあるべきだと思います。
さらに欲を言えば、次の2点についてもう少し突っ込んだものがあれば非常に良かったと思います。まず1点目は、「お客様に何を伝えに行くのか?」という問題だと思います。生命保険と聞いただけでアレルギー反応をする人が多い中で、生命保険の販売を通じてお客様にどのようなメッセージを発信するのかということが非常に重要になると個人的には思っています。これに対する明確なポイントなり著者の意見が欲しかったです。
2点目は、1点目のポイントを踏まえて、そのために実際に「どのような行動を取るべきなのか?」という明確な指針が欲しかったです。ある程度の段階に来るまでは、マニュアル的な方法論に沿って営業活動を行う方が営業実績が出るのも事実なのです。しかし、そこから次の段階に飛躍するためには、お客さまに「どのようなメッセージを発信するのか?」「そのためには具体的にどのような行動をとるのか?」といったことがクリアーになっていかないと、質の高い営業活動につながらないと思っています。その点を盛り込んだ次回作を期待します。