丁寧なレクチャーが評判の著者からの教則本 第四弾です。
同じフレーズをポジションを変えるだけで弾くことができるのが、ギターの良いところでもあるのですが、マンネリに陥る原因にもなります。特に従来の教則本だと"フレーズ”をポジション限定で教えることが多いため、そのフレーズがどういう構成になっているのかを理解せずに"ただ弾いている"という状態に陥りがちです。
ロックだとそれがいわゆる"ロックっぽい"と呼ばれる典型的なフレーズになったりするのですが、外国人ハイテクギタリストやジャズプレイヤーのような、シーケンスを多用したり上行下降を伴なって盛り上がるようなフレーズを即興で弾くには、スケールを指板の縦、横でしっかりと理解しておくことが重要になってきます。
指板を理解するツールとしてアメリカでは5種類のメジャーローコードを使用し、それぞれのルートの位置からスケール、及びコードを派生させていくというアプローチが一般的になっているのですが、何故か日本ではこの点がおろそかにされる傾向があります。
この本はこの米国流アプローチを徹底的に教え込むように出来ています。フレーズ集ではなく、指板理解を高めるためのエクササイズが詰まっています。
指板理解を高めるのが目的なので速く弾く必要はなく、むしろゆっくりと脳に刻み込むように弾くのが効果的ではないでしょうか?
また指の独立を促すようなトレーニングも充実しているので、指の訓練にもとても良いと思います。薬指や小指が弱いギタリストには良いトレーニングになります。
本書では主にメジャースケールが使用されていますが、習得されたあとはメロディックマイナーなどでも試してみれば更に実用的かと思います。