株やFX、不動産投資における普通の人が陥る注意事項が述べられており、私のような素人投資家(と言えるかどうか?)にとっては耳に痛いことばかりでした。ただ、「投資家として生きていければ素晴らしいよ!」ということが書かれているだけで、実際の投資手法については一般論の域をでません。あまり期待し過ぎるといけません。ハイ。吉川さんのように投資家として成功すれば、こんな本を書いて印税も入ってくるし、いいのですが。
読んでいて驚いてしまった記述を、以下に2点紹介しておきます。
第6章 相場が悪くてもデイトレで儲けよう
▼私が見つけた勝利の方程式とは?(P.130)
ある人のブログの引用という形で、究極の現物株の取引手法について以下のように書いています。《「先物が下に行くと思ったとき、カラ売り!」というのは大正解なのです。》 これって、おかしくありませんか? 先物が下に行くと事前に分かったら誰も苦労はしませんよね。
▼サルでもできる究極のデイトレ必勝法(P.147)
三井商船の2011年8月の始値、高値、安値、終値の表を示して、《寄り付きで成り行き買いし、2円高い所で売り指し値して放置したら勝率は何と86.96%という驚くべき数値になりました。勿論、下落した場合の損切りをきっちり行うために2円安いところに逆指し値注文を入れるという条件で検証しました。逆に、寄り付きで成り行き売りし、2円安い所で買い戻す注文を入れた場合の結果は、何と95.65%の勝率になります。この結果からおわかりのように、実はデイトレでは寄り付きでエントリーすれば、買いでも売りでも勝てるのですが、90%の投資家が勝てない理由は、やっぱり人としての感情が邪魔するからだと思います。》
これはもう、メチャクチャな論理です。実際のトレードではなく、机上で単に株価が始値から上下に2円動く確率を言っているだけにすぎません。で、最後に(注)として小さく以下のように書いてあります。《実際のトレードでは、上下2円の値幅があっても取引が必ず成立するとは限らないことや、逆指し値に先に引っかかることもありますので、勝率はもう少し落ちることが想定されます》。もう少しじゃないでしょう!。これがあるから、投資家が勝てなくて苦労しているのですよ。