タイトルを読んだ時にはから見ると、「スポーツについてのみ書かれているのかな」と思っておりましたが、読み終えた時には、これから益々先が見えづらくなり、厳しい世の中を家族で共に乗り越えて行く為、もしくは、会社組織が全社一丸となってこれからの危機を乗り越えて行く為の指南書のように思えました。
本の中で一貫したメッセージとして、家族として立ちもどれる軸となる哲学を持つことの大切さが伝わってきます。
私自身、仕事柄、多くの会社に関わらせていただくことが多く、日頃から、売上目標や上場など、明確な目標数値を負うことの限界を目の当たりにしております。
そういった状況を垣間見るたびに、理念や目的といったものを握っていることの大切さを常々感じるのですが、スポーツという厳しい世界の中で培われた杉山さんの洞察はまさしくその本質を貫いているように感じてなりません。
単なる杉山愛さんという天才アスリートと、その母親の話ではなく、一人の人間として、そして親子としての姿が、多くのことを読者に共感を持って伝えており、良い意味で予想を裏切ってくれました。