お菓子作りを続けるうち、いつしか飽きつつあったパウンド型を、もう一度見直すきっかけになった本です。
共通の型で作る現役パティシエ7人のレシピを掲載しつつも、やり過ぎない程度のアレンジと行き届いたアドバイスに、企画の良さを感じました。
内容:
新しい型のおろし方や、4通りの型の下処理が載っていたり、「焼きっぱなし」ではなかったり、プロの奥義を分けてもらっている気分になります。
といっても、卵はグラム+個数で表示されていて、全頁カラーの見やすい内容なので、億劫になることもありません。
また、他のレシピ本ではないがしろにされがちな、生地の流し方、焼き加減や焼成後の冷まし方についても、それぞれに詳しく助かります。
巻末のQ&Aは、科学的とは言い切れないものの、経験に基づいたアドバイスが書かれています。
レシピ:
28のレシピは、7人の担当の方ごとに構成されているのですが、ジャンル別に分類しなおすと以下のようになります。
・ 基本のカトルカール
・ フルーツ系レシピ×5
・ チョコ系×5
・ 食事用にもなるスナック系×4
・ その他のアレンジレシピ×7
他に、「パウンドケーキ」ではないものの、浮島やかるかん、カステラ、シュトレンやスフレ・チーズケーキ、パン・プディングのレシピもあります。
これらは、普段よく使う材料で気軽に作れるものと、2層にするなど凝ったものもあり、パウンド型をとことん使いこなすには十分でしょう。
この本で共通して使われているのは、シリコン樹脂加工をした18×8×6.5cmのブリキの型(1回2台分)ですが、私はそれとは異なる手持ちの型(1台)を使っていて、換算しなおせばほとんどのレシピで問題ないと思います。
またちなみに、A.R.I.の森岡梨さんのレシピも載っているので、お好きな方にはよりお得かもしれません。