レビューの評価が非常に高いので読んでみました。
あっという間に読めてしまうほど、全体としてはコンパクトなのですが、26の話一つ一つの“密度”
が高い。涙するほどの感動から、実生活で役立つ心構えまで、それぞれが宝物のように輝いています。
それもそのはず。これは、毎朝発行されるメルマガ約5年分の中からの「選りすぐり」の話だからです。
登場する人物は、企業の社長、作家、スポーツ選手、料理人、タレントから、中には「雀鬼」(マージ
ャンの鬼)に至るまで幅広く、ユニークです。
いずれの世界でも一流どころの人が持つ「とっておきの話」でしょうから、深く心に残ります。
一例をあげれば、宝塚歌劇団の「誰もが目にする場所に貼り出された一枚の紙」の話。そこには「ブスの
二十五箇条」との「伝説の教え」が書かれていたとのこと。「笑顔がない」「お礼を言わない」「おいし
いと言わない」等の言葉が二十五すべて紹介されていました。今はもうないとのことですが、宝塚の人々
が、こうやって自分たちを戒めながら頑張っていたかと思うと、何だか身近に感じるし、自らの戒めとし
て即役立つものでもあります。
「人に是非渡しておかねばならぬ大事な預かりもの」(シモーヌ・ヴェイユ)との言葉が「編集後記」に
ありますが、まさにそんな実感がする話の数々。一読の価値はきっとあると思います。