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講座3「人と組織を活性化させるための戦略的課題」が面白かった。組織を疲労させる権力、組織の「フリーライダー」の存在、成果主義人事の本質的課題、マズローの欲求階層説の陥りやすい盲点など普段気付かない視点から、身の回りの仕組みや構造を浮きぼりにする理論構成は、この本の目的にちゃんとミートしたパフォーマンスが確認できる。特にマネジメントの本質は内側の組織にあるのではなく、外向きのマネージにあることの指摘などは、なかなか実践的な面白い視点。
本の中で触れられているように、思考はインプットだけではだめでその質をあげていくためには、考える累積時間が必要であり、そのためには積極的にアウトプットしていく作業が日常的に必要である。その作業の一助として大学があり、この本はその研究の一端を紹介すると同時に、一連の作業の意義を書いている。視点や枠にとらわれず、考え方のフレームワークそのものの創造が求められているのだ。簡潔にまとめられた各章の課題だが、そう思うとあらためて背景には膨大な知的蓄積があることが分かる。
この点と、もうひとつ。著書の冒頭で訴えられる人格的インテグリティーの重要性、すなわちぶれない強さや人格的堅牢さ。しっかりした理論や洞察を支えるこのインテグリティーや価値観を感じることは、この本を読む経済人として必要なことだと思われる。
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