■ かつてはレコ−ド、今やCD。
その一枚のディスクに込められた熱くかつ真摯な音楽への思いが伝わってくる一冊です。
著者が代表を勤めるカメラ−タ・トウキョウは、
日本の作曲家や演奏家による作品・演奏を積極的に取り上げており、
他のレ−ベルと一味違う特徴があります。
私の書棚に並ぶCDにもカメラ−タ発がそこそこのウェイトを占めています。
そんなこともあり、興味深く読み進むことができました。
■ ただ、一つ異論をはさむとすれば、オペラ作品の録音に関わるところ。
いうまでもなくオペラは、他の音楽ジャンルと違い、
舞台装置、衣装などを含めた視覚的な要素が大切です。
そのため、その音楽を聞き取るには、
音だけでなく映像をも含めたマルチな複製技術が求められます。
今日的なツ−ルでいえば、CDよりもむしろDVD。
その結果としてライブ録音が主流にならざるを得ないのではないでしょうか。
いずれにしても、
私たちが音楽の感動を身近に味わうことを可能にさせてくれる大切な仕事。
その現場からの熱いメッセ−ジに、ただただ感謝、感謝の一言です。