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36 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
肩の力を抜いて、今と今日一日のことだけを☆,
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レビュー対象商品: 一日一生 (朝日新書) (新書)
千日回峰行を2回もされたお坊様ってどんな方なんだろう?と思って手にとりました。そうしたらまさしく本物の「お坊様」でした。一般人からみたらとんでもない苦行をされたのに、その前も後も何も変りなくたんたんと一日をただ一生と思って生きておられる。そのこと自体がまさに本物。しかもお坊様になられる前のなんと親しみやすい生き方でしょう。手がとどくところにいる普通の人です。「知りたいとおもったら実践すること」「あせらずあわてずあきらめず無理をしない」でただぐるぐると実践する。そうするとひとりでにいろんなことが見えてくる。仏様の教えが「こういうことだったのか」と腑に落ちてくる。生きる意味も死んでいく意味も苦しみの意味も遅かれ早かれわかってくる。そういうことが対談形式で温かい口語体で書かれていますからとても読み易く読後感もさわやかです。しかも文字も大きく行間も広いですから老眼には有難いです。年のはじめの一冊に是非お薦めです。
73 人中、69人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
千日回峰行の高僧が説くユニークな人生の指南書!!,
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レビュー対象商品: 一日一生 (朝日新書) (新書)
比叡山に千日回峰行を二回成し遂げた超人的な僧侶がいる。酒井雄哉(さかいゆうさい)師である。どんなすごい人かと、その著「一日一生」を読んでみると、ごく普通の人。というより落ちこぼれの人生を送りかけた人だった。勉強もできなかったし、イジメのようなこともした。悪いことばかり起こった。一番の悲劇は、結婚した奥さんが二ヶ月で自殺したこと。それから縁あって比叡山に登る。そこで偶然、千日回峰行中の行者に出会う。運命の出会いだった。 39歳(1965)という高齢で運命の出家。親子ほどの若者と一緒に、小僧修行に励む。それまでのうまく行かない落ちこぼれ人生がウソのように運命が好転し始める。叡山学院を首席で卒業、天台座主賞を受賞。1973年千日回峰行に挑戦。ここから1987年まで計14年の歳月をかけて、千日回峰行を二度満行するという偉業を達成した。大阿闍梨(だいあじゃり)の誕生だ。 そんな酒井雄哉師の人生を好転させるための言葉は、この著のタイトル「一日一生」。一日を一生と思って生きる、という実にシンプルだが誰にも分かり易い一語だ。 この著の中に、「足が疲れたら、肩で歩け」という下りがある。これは酒井師が千日回峰行を達成した先輩から聞いた「大ドロボー」の言葉だ。走っていて、疲れたら、注意を肩に集中することで、足を休ませる工夫(智慧)である。親鸞の悪人正機説ではないが、時には、悪人にも教わる酒井師の心構えは凄いとしか言えない。 生きる羅針盤を失いかけた現代日本社会にあって、この著は、やさしく素朴な言葉で書かれた人生の深い智慧をちりばめた素晴らしい本だ。特にたった今、何故、人生がうまく行かないのか、と思っている人には、是非一読をお勧めしたい。
13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自然に生きることの尊さ。,
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レビュー対象商品: 一日一生 (朝日新書) (新書)
著者名も内容も見ないで「一日一生」という言葉に惹かれて読み始めました。天台宗大阿闍梨の酒井雄哉さんに友澤和子さんという方がインタビューをなさって、できあがった本です。天台宗大阿闍梨というのは、延暦寺に千年以上の伝統がある「千日回峰行」という修行を納めた方を言いあらわす尊称です。この千日回峰というのは約7年間に渡って比叡山の中を1000日間回峰巡拝する荒行中の荒行です。行者は白装束に失敗した時に自決するための死出紐と剣をもって挑みます。織田信長が比叡山延暦寺を焼き払った後の400年で、この行を達成した人は僅かに49人。戦後だけですと12人。酒井さんはこの千日回峰を2回も行った人です。2回達成した人は400年間で3人しかいません。まさに人間を超越したような方の言葉にふれて強く感じましたのは、「ありのままの自分を生きること」です。酒井さんの仰ることは、一言でいえば月並みともいえることばかりです。しかし、超人的な修行を積まれた後に改めて仰る月並みなこととは、月並みなことこそが修行の果てにあったことなのだと思います。ブッダも幾多の荒行を経てたどり着いたのは「無」であったと思います。そして、この本を読み進めるうちに、自分自身に如何に余計なものが一杯こびり付いているか感じられました。虚栄心、優越感、猜疑心、名声欲。素直に自分自身を正直に生きることこそが最も人としての尊いことなのではないかと思いました。いろんなことを考えさせてくれる素晴らしい本です。
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