千日回峰行を2回もされたお坊様ってどんな方なんだろう?と思って手にとりました。そうしたらまさしく本物の「お坊様」でした。一般人からみたらとんでもない苦行をされたのに、その前も後も何も変りなくたんたんと一日をただ一生と思って生きておられる。そのこと自体がまさに本物。しかもお坊様になられる前のなんと親しみやすい生き方でしょう。手がとどくところにいる普通の人です。「知りたいとおもったら実践すること」「あせらずあわてずあきらめず無理をしない」でただぐるぐると実践する。そうするとひとりでにいろんなことが見えてくる。仏様の教えが「こういうことだったのか」と腑に落ちてくる。生きる意味も死んでいく意味も苦しみの意味も遅かれ早かれわかってくる。そういうことが対談形式で温かい口語体で書かれていますからとても読み易く読後感もさわやかです。しかも文字も大きく行間も広いですから老眼には有難いです。年のはじめの一冊に是非お薦めです。