この方の著作で銀行交渉をテーマにしていた本を読んでいたので
最新作と知り、すぐに見てみたいと思いました。
アナログな人間なので、本屋で実物を見て
よくなければ買わないつもりだったのですが…。
ところが本屋に行っても品切れ中で、
こうなったら意地でも読みたくなり
Amazonで購入しました。
これ、けっこう売れているんじゃないでしょうか?
と、苦労(?)して入手した経緯はさておき
読んだのですが、
この著者の方は本当に企業再生にかけているという
気持ちが伝わるものでした。
最近同じようなものの書籍もありますが、
タイトルで「無理しない〜」など
あおったものが多く、その割に中身が平凡で薄いものばかり。
前の銀行交渉の本も同じく
企業が再生するために一番大切なのは
経営者の気づき、変われるかという点にあります。
経営者にとって気持ちのいい言葉、都合のいい提案をする
税理士、コンサルではこうした本は書けないでしょう。
そのくらい、時に厳しく、それでも
一社でも多くの企業を再生させたい!という著者の気概が
文面からもひしひしと伝わってきます。
会社再建には歳出を減らし、歳入を増やす努力なしには実現できません。
かといって目先の売上向上を
いっちに考えていては先には進まない。
では経営者は何を、どこを変えたらいいのか、という
ヒントが詰まっています。
経営者にとって心地のよい言葉を語るコンサル、
都合のよさげな提案をする税理士と
付き合いたい経営者にとっては
耳が痛くなる部分も多いかと思います。
本のなかにあるように、
「税理士の言う通りに決算をしている」では
再建はおろか利益を出すことも難しいでしょう。
本には明日すぐ再建できる裏技は掲載されていません。
しかし経営者が本来、会社が危なくなる前に気づくべきポイント、
病気でいうなら原因が書かれています。
原因に気づき、しかるべき処方に従えば
再建は可能である。と本書は語っています。
もちろん理念、説教だけを語るわけでなく
削減のポイントとして、会社の固定費であったり
その会社に合った売り(独自性)の見つけ方といった
具体策も書かれています。
いずれも信頼できる実績に基づいての発言なので
説得力があります。
経営者、経営幹部、そして起業家にも
読んでいただきない一冊です。