内容紹介
(1)一般的なプロビットモデル、ロジットモデルに加えて、指数分布関数モデル、ガンベル分布関数モデル、倍数判断の一対比較法について解説している。これらの方法は、「心理測定の基礎と調査での応用」(2009)で解説されている心理測定法のモデルを一対比較法に適用した場合である(選択型と弁別型など)。
(2)一対比較法の得点推定法について、最尤法(測定尺度モデル&評価対象の得点計算の線形モデル&二項分布誤差)、平均値計算法(測定値の変換&得点計算の線形モデル&単回帰型最小2乗推定)、重回帰分析(測定値の変換&得点計算の線形モデル&重回帰推定)の3つを比較している。あわせて、一対比較のコーディング法を示している。
(3)カテゴリー判断について、弁別の段階の評定(不変尺度、そのまま分析、シェッフェ型)、順序カテゴリー(上限下限のある比率データ)、カテゴリーウェイトの概念、などの違いを明確に区別している。
(4)具体的なデータを分析して、モデルの違いを明確にして、使い分けの方法を解説している。
(5)ロジットモデルとプロビットモデルの違いを明らかにしている。
(6)指数分布関数モデルとポアソン分布モデルとが本質的に同じ現象を表現していること(逆の関係、初期状態と収束状態)を、具体的に表現している。
(7)ロジットモデルと指数分布関数モデルとの関係を解説している。
(8)ワイブル分布モデルとガンベル分布モデルが同じであることと(変換関数が補対数-対数変換)、表現上の違いを明確にしている。
(9)一対比較における順序効果について、方向性のない順序(シェッフェ型)と方向性のある順序(時間的後・先の効果、心理学的な順序効果)を区別して、分析モデルを提案している。