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67 人中、62人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
男ならば誰もが憧れる生き様。女なら誰もが惚れる男っぷり。,
レビュー対象商品: 一夢庵風流記 (集英社文庫) (文庫)
強者に媚びず、己を曲げない。誰より強く、誰より優しく。天下人にすら尻を食わせる痛快ぶり。 男ならば誰もが憧れる生き様。女なら誰もが惚れる男っぷり。 それが天下無双の傾き者、前田慶次郎利益。 読んでいると「こんな面白い男が居たんだよ。」と作者:隆慶一郎氏の語りかける声が聞こえるようだ。 「一夢庵風流記」は、漫画「花の慶次」の原作でもある。 原作があって、それがマンガやアニメや映画に展開されてゆく事はしばしばあるが、ほぼ9割の確率で台無しになっている。 そして原作から入ったファン・展開された作品から入ったファンそれぞれを失望させる。 だが、この作品は違う。原作から漫画に入っても、漫画から入って原作に入っても慶次は生き生きと駆け抜ける。 それは描き手の手腕もさる事ながら、読み解き手が誰であろうと有無を言わせない慶次そのものの魅力という物が大きいのではないかなと思う。 こんな気持ちのいい男が、歴史上確かにいたという事実。 人は、世界は、面白い。
40 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
男の生き様。その美学。,
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レビュー対象商品: 一夢庵風流記 (集英社文庫) (文庫)
本書は私が手垢が付くまで繰り返し読み返した座右の書。隆慶一郎文学の中で、最も好きな一冊。 漫画化されており、それはそれで別の魅力があるのですが、是非活字で本書も読んでもらいたい。本書は、漫画よりも遥かに深い。恐ろしく深い。それでいて華やかである。 この主人公は一言で言えば無茶苦茶である。 この物語、主人公が貫いているのは、漢としての美学である。信念と言ってもいい。 漢が10人いたら10通りの漢の道があると思ってよい。 徹底した信念は覚悟に通じ、覚悟から醸される迫力がこの登場人物達に宿り、その決して報われるとは限らない、どこか悲しげですらある生き様を、日常生活のふとした瞬間に思い出させるのである。 男の生き様、是非ご一読を。
21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
あくせく働く中で、ふと読み返したくなる一書,
By 隣のタッキー (鳥取県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 一夢庵風流記 (集英社文庫) (文庫)
時代小説をよく読む。特に隆慶一郎が好きだ。モチーフのど真ん中に、特異な仮説をドーンと打っ立てて、そのくせ描写はやけに柔らか。 初めて読んだのは本書「一夢庵風流記」だった。 本当なら「影武者徳川家康」辺りから入るのが王道なのかもしれないが、何となくタイトルに惹かれて手に取ったような記憶がある。 とにかく前田慶次郎という男が、その破天荒な生き方が、その武辺の陰にある繊細な感性が、とにかく面白く、そしてもの悲しくなった。 終幕前の雨の中で直江兼続を見送る情景が、今でも思い浮かぶ。 思うに隆慶一郎の魅力とは、登場人物に注がれる作者の温かい視線が、行間から感じられるところにある。 そんな愚見はともかく、あくせく働く中で、ふと読み返したくなる一書であることは確かだ。
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