既に他の方が有用なレビューを書いているので、補足する形で書きます。線形代数編についてのレビューです。私の場合、数学の基礎力に今一つ自信がなかったので、この本と共立出版の
やさしく学べる線形代数を二冊を手元に置いて見比べた結果、やさしく学べる〜から始めて、二冊目にこの本をやることにしました。学習スタイルにもよりますが、基礎力が不足している場合は、この方法をとると良いと思います。なお、読み終わるのにかかる時間は2冊ともほぼ同じです。
■ この本の長所:
(1) 説明がとにかく丁寧で、イメージがわきやすい。ここまでわかりやすい線形代数の本はなかなかないと思います。
(2) 紙面に十分な余裕が設けられており、読みやすいです。
■ 要改善だと思うところ:
(1) カバーしている範囲が広いせいか、各項目ごとに用意されている問題数が若干少なめな気がします。やさしく学べる〜は理屈はともかく解けるようになるのですが、その理由として、例題と、例題と同レベルの練習問題をセットで解いていくスタイルをとっていることが挙げられます。一方、この本では、理解重視のスタイルをとっているためか、このようなスタイルはとられていません。ので、若干消化不良感が残ります。400頁超えてしまってもいいから、この点は改善してほしいですね。
(2) 微分積分・線形代数だけでなく、統計学や微分方程式ぐらいまで出してシリーズ化してほしいと思います。
■ 関連情報:
(1) 線形空間や線形従属・独立などがいま一つ理解できない場合は、高校のベクトルの参考書で補強すると良いです。