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高度成長期のピークに生まれ、高校卒業の時に昭和が終わり、大学卒業直前にバブルがはじけて、思想も文学もロックもジャズもアートも盛り上りに乗るには遅すぎており、常に宴の後に遅れてやってきたような間の悪さを味わわされてきた自分としては、今につながる割には意外と知らなかったことが書かれており、何かの答えになるような本であった。
当時の週刊誌の記事を元に、著者自身の少年時代の実体験をからめながら、できるだけ当時の人たちが受けたインパクトのアクチュアリティーを感じ取れるような筆致で、この年の特徴的な出来事を拾っていくのだが、あさま山荘事件、ぴあの創刊、ロックの勃興など単体でも面白いクロニクルとなっている。
この本を読んだ後、自分でも昭和史年表をひもといて、この続きー80年、90年代の出来事と自分の年譜を並べて作ってみたら面白いだろうなと思った。
坪内さんの本はほとんど読んでいるけど、少し年上で自分よりいろんな本を読んでいる人で、興味の対象や感じ方のセンスが自分と重なるところが多く、はずれなく楽しめる。いまどき希少な現役の「庭の離れに住んでいる、面白いお兄さん」である。
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