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一の糸 (新潮文庫)
 
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一の糸 (新潮文庫) [文庫]

有吉 佐和子
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

造り酒屋の箱入娘として育った茜は、十七歳の頃、文楽の三味線弾き、露沢清太郎が弾く一の糸の響に心を奪われた。その感動は恋情へと昂っていくが、彼には所帯があった。二十年が過ぎた。清太郎は徳兵衛を襲名し、妻を亡くしていた。独身を通して茜は、偶然再会した男の求婚を受入れ、後添えとなるのだった。大正から戦後にかけて、芸道一筋に生きる男と愛に生きる女を描く波瀾万丈の一代記。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

有吉 佐和子
1931‐1984。和歌山生れ。東京女子大短大卒。1956(昭和31)年「地唄」が芥川賞候補となり文壇に登場。代表作に、「華岡青洲の妻」(女流文学賞)、「恍惚の人」、「複合汚染」など。理知的な視点と旺盛な好奇心で多彩な小説世界を開花させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 551ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (2007/10)
  • ISBN-10: 4101132089
  • ISBN-13: 978-4101132082
  • 発売日: 2007/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
生前、才女の誉れが高かった有吉佐和子さんが、文楽の世界を、三味線遣いに一途に惚れた女性の一代記という形で描いたものです。文楽になじみのない方にとっては、実はいかに厳しい世界であるかを垣間見ることができる格好の入門書・サブリーダーとなるのではないでしょうか。教科書的入門書よりも、よほど面白くて読みやすいし、物語としても波乱万丈で楽しめます。文楽にお詳しい方からすれば、エピソードごとに、ここは山城少掾、ここは團平、大隅大夫と、モデルに頭を巡らせる楽しみもあります。なお、恐らくは文庫収録時に書かれた戸板康二氏の解説は手堅いものですが、改版時に追加されたであろう三浦しをん氏の解説は、なかなか痛烈な記述を含んでいます。
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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Justin
形式:文庫
富裕な造り酒屋で何不自由なく育ったわがまま娘が、三味線の名手と出会い、人生のすべてを懸ける。

一の糸とは、三味線の三本の絃のなかで最も大事な糸のこと。
文楽一筋に生き抜いた男とそれを支えた女の人生を、明治から昭和の激動の時代を舞台に描く。

互いをみつめ合うのではなく、はるか遠い頂をみつめる男と、傍らで懸命に同じものを見ようと目を凝らす女の姿は、伝統芸能という特殊な世界のなかの特別な物語のようでいて、実はとても素朴な男女の営みのように思われた。

このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ただ一人の男を想い、そして長い年月を超え男と結ばれ、尽くし続けた茜の一途な想いに胸を熱くさせられます。
あとなんといっても注目すべきところは文楽のシーンの描写の絶妙さでしょう。私は文楽についての知識は皆無ですが、引き込まれるような文体で緊張感が伝わってくるようでした。特に三味線の件はまさに文の名人芸。
一昔前の小説なこともあり、今の時代からみてどうもそぐわない、差別的ともとられかねないような表現も多少ありますが、それもその時代の美しさ、厳しさなどを匂わせてくれます。
芸の道に生きる男と、それを支えそして人として妻として成長していく茜の人情劇。おすすめです
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