のっけの変則リズムにラップを重ねるような”Earth intruders"にびっくり!
つぎの汽笛のようなブラスセッションから始まる”Wanderlust"にご機嫌。
とろとろと溶けてきたところに、リフレインされるリリックと、打ち鳴らされるドラムに目がパッチリ!の”The dull flame of desire"。
チャイニーズ・ピーパ(琴ですね)が印象的な”I see who you are",そして、攻撃的なリズムとともにアジりまくる”Declare independence”と、聞き進むうちに、変化に富んだ内容と、絶妙なPOP感覚にうなり、最後の”My juvenille"にしんみりします。
前作「メダラ」の過激さに唖然とした私も、本作はとっても心地よく聞け、けっこうヘビィローテションとなっております。
しかし、この作品の過激さは、歌詞の内容にあるような気がします。
のっけの”Earth intruder"は、スマトラ沖地震の後、インドネシアを訪問したビョークが、帰りの飛行機で「人の津波が私の飛行機を飛び越えて、ワシントンのホワイトハウスに舞い降りて、建物ごと消し去ってしまう、、。」夢に、触発されています。
また、チェチェンで起こった妊婦による自爆テロを題材とした”Hope"。
フェミニズムの応援歌ともとれ、民族自決主義をあおるかのように高らかに歌いあげる”Declare independence"と、
彼女は外に向け、いつになく激しく怒りをぶつけています。
インタビューで、移民としての自分が、今のアメリカのナショナリズムに非常な違和感を持っていると語るビョーク。
彼女の見つめる先には、赤々とした炎が燃えさかっているような気がします。