不定期刊行時代の2006年から2010年現在までチャンピオン烈に長期連載されており、頁数も少ないし、この雑誌に有りがちな「いつFADE OUTしてもおかしくない」作品だと思っていましたが、無事単行本化されました。
まとめて読むと長期に渡り隔月または月毎に6-8頁の連載ペースにも関わらず、散漫な様に見えて実は絵やストーリーの整合性が見事に取れている所に氏の非凡さを感じます。
舞台となった寂れた観光を主産業とする南の島を舞台に心や体が傷つき欠けた者、締め切りから逃避する漫画家、犯罪者、ヤク中、廃墟、伝奇、幽霊等が並行して淡々と違和感なく描かており、中でも島の子供達が作った少年探偵団が島の謎に挑む様子は実に面白いです。
余談ながら登場する傷だらけのメイド、ベルナの携帯着メロは勇気が有れば一度使ってみたいと思いました。
単純なジャンル分けを拒むメタな作品ですが実に味が有ります。初めて道満さん作品を読まれる方でも漫画好きなら大推薦です。