指揮:ムーティ,オテロ:プラシド・ドミンゴ,デスデーモナ:バルバラ・フリットリ,
ヤーゴ:レオ・ヌッチという超豪華メンバー。
2001年ミラノ・スカラ座の公演で,新しいので,映像もきれいだし,
音声は,リニアPCM2CH,ドルビーデジタル5.1CH,DTS5.1CHの3種です。
ムーティの音楽が,オテロの狂気,デズデモーナのはかなさ,ヤーゴの悪人ぶりを盛り上げてます。
ドミンゴは,上演の年に還暦を迎え,公演回数をこなすことができなかったそうですが,
録画されている上演自体は,往年の艶やかな美声で素晴らしく,
バルバラ・フリットリとの二重唱もぴったりと合って美しいです。
オテロという話,ほかで見たときには,なんで軍の司令官ともあろうものが,
ヤーゴの低劣なだましにひっかかるんだ,と違和感がありましたが,
今回のオテロは,実年齢に即して(ごめんなさい),
老いつつあるオテロが,若く美しい妻をカッシオ(これが若くてイケメン)に取られるんじゃないかとヤキモキし,ついには嫉妬で頭がいっぱいになってしまう,という筋書きが
すんなりと入ってきました。
年齢・・・いや,演技の円熟によるものでしょう。
すっかりはめられてかわいそうなオテロ,演劇的にも見応えがありました。