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ヴェネツィアの宿 (文春文庫)
 
 

ヴェネツィアの宿 (文春文庫) [文庫]

須賀 敦子
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

イタリア人の夫、日本にいる父と母、フランスで知り合ったドイツ人の友達、様々な出会いと人間の生き様を描く珠玉のエッセイ12篇

内容(「BOOK」データベースより)

ヴェネツィアのフェニーチェ劇場からオペラアリアが聴こえた夜に亡き父を思い出す表題作、フランスに留学した時に同室だったドイツ人の友人と30年ぶりに再会する「カティアが歩いた道」。人生の途上に現われて、また消えていった人々と織りなした様々なエピソードを美しい名文で綴る、どこか懐かしい物語12篇。

登録情報

  • 文庫: 295ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1998/08)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 416757702X
  • ISBN-13: 978-4167577025
  • 発売日: 1998/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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41 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
須賀敦子さんの数少ないエッセー集の中で私が最も好きなのがこの「ヴェネツィアの宿」。イタリアでの話よりも、子供時代、聖心系列の学校での戦時の寄宿生活、両親の話、フランスでの留学生活で出会った人々について書かれたエッセーを集めたもの。何度読んでも読み飽きない、そのたびに「私もちゃんと生きていかなくては」という気にさせてくれる。

私が特に好きなのは「オリエント・エクスプレス」。須賀さんの父は祖父から無理矢理継がされた会社経営に身が入らず、心配した叔父たちに家業のための視察という名目で30歳前後で1年間の世界一周旅行に出される。(須賀さんも須賀さんの母も留守番だった)須賀さんは小さい時から折に触れ、父からアメリカやヨーロッパの話を聞かされる。須賀さんの父は会社が暇になったらいつかまたヨーロッパに行きたいと思っていたが結局それは果たされず、死の床でミラノにいる娘に、かつて乗ったオリエント・エクスプレスのコーヒーカップが欲しいと頼む。その顛末については本書を読んでほしい。

まだ留学というものが「船」(それも貨物船)で行っていた時代、今のように日本にとってイタリアという国がブランドものやファッションなどのきらびやかな関心の的ではなかった時代、一生懸命、自分の生き方を模索しながら真摯に生きようとした須賀さんの苦悩が伝わってくる。

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24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
過ぎ去ったイタリアでの日々を美しい感性でたどったすばらしいエッセイです。時とともに薄れていく過去も、彼女の中ではまるで現在と変わらなく、またはそれ以上に大きく存在し続けたのでしょう。家族の死などの大きな悲しみも、シンプルな言葉の中に凝縮されていて、心の奥深くから感動しました。人間が生まれ生きてそして死んでいなくなるということ。けれど確かにそこに大きな軌跡を残しているということ。須賀さんの不在も重ね合わせて、静かに私に語りかけてくれる、お勧めの一冊ですよ。ぜひ、一読あれ。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
何度も何度も繰り返して読んでしまう本。
フランス、イタリアで著者が生きていたときの空気を
一緒に吸えるかのような生き生きとした描写にうっとりしてしまう。
いまでこそヨーロッパで勉強する日本人はたくさんいるが、
当時はそれがどれだけ大変だったことか。
多くの人に読んで欲しい本だ。
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