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最も参考になったカスタマーレビュー
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
作品の枠を超えて生きるシャイロック,
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レビュー対象商品: ヴェニスの商人 (岩波文庫) (文庫)
「ヴェニスの商人」において、金貸しのユダヤ人シャイロックが観客にアピールする力は絶大である。彼はシェイクスピアの時代には喜劇的に演じられたとも言われるが、現在彼をそのようにだけ演じることは不可能だろう。彼は今でも虐げられたユダヤ人の代名詞であり、過去にも多くのユダヤ系の知識人たちが彼に熱烈な共感を示してきた。しかし、当時の時代背景などを考慮すれば、シェイクスピアにユダヤ人擁護の意図があったとはまったく考えられない。では、どうしてこんな奇妙なことが現実になったのか?シェイクスピアが作中の登場人物になりきる能力は尋常ではない。他の作家たちなら、作者が登場人物の口を借りて自分の思いを代弁している、と感じさせる箇所に必ず出会うものだが、シェイクスピアにはまったくこれがない。彼の人物たちはめいめい自分の立場を主張し、しかもそれが圧倒的な説得力を持っているので、観客である私たちはいずれを重視していいか判断に迷ったり、また作者シェイクスピアの創作意図に疑問を抱いたりする。シャイロックは本当に悪役なのか? ヴェニスの商人たちは本当に正義なのか? それにしても驚くべきは、シェイクスピアの鋭い観察眼である。シェイクスピアに触れる楽しみ,これは彼の世界を見る眼の凄さに触れることだ、と言い換えてもいいだろう。
14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ヴェニスの商人たち,
By カナブンとスズメ (空想の世界) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫) (文庫)
人間の喜怒哀楽をリアルに描かれており、登場人物全員に存在感がありました。また、ユダヤ人のキリスト教への改宗(136頁ほか)や黒人の娘(138頁)などの脇筋がありましたが、 これらは当時の社会状況がどのようなものだったのかをうかがい知ることができ、 同時に現代の我々の社会が抱える諸問題を想起させてくれます。 「解題」(196頁から)の安西氏による『ヴェニスの商人』とその種本である『マルタ島のユダヤ人』 の比較は勉強になりました。 シェイクスピアの作家としての情熱(複眼的パースペクティブなど)と 彼の劇団の仲間たちへの愛情(各役者にぴったり合う劇中人物の創造など)を 知ることができました。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
食わず嫌いでした・・・。,
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レビュー対象商品: ヴェニスの商人 (岩波文庫) (文庫)
シェイクスピアと聞くと「難しそう」といったイメージがあって、全く手を出していなかったのですが、 実際に読んでみるとそんなことはありませんでした。 とても、あっさりした内容でした。 楽しめたのですが、 想像していたものと少し違いました。 シャイロックといえば 「冷酷で非道な金貸し」 と聞いていたのですが、 実際に読んでみると、 言われているほどでないように感じました。 法廷の場面では、 シャイロックに、もっと感情の起伏を出していてほしかったです…。 全編通して、 勝手に想像していたシャイロック像との差に、 勝手にガッカリしてしまいました…。 内容は、 確かにおもしろかったのですが、 個人的な趣味には合わなかったので、 評価は星4つとさせていただきました。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0
シャイロックへの共感、シェイクスピアの深い視線。楽しく読めるが、深くも読める。やはり古典の名作である。
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投稿日: 2007/9/20 投稿者: patella
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